新年

遅ればせながらおめでとうございます。

正月は例年通り、地を這うミミズのようにのろのろと、あらゆる活動を停止せんばかりに何も考えずに過ごそうとしましたが、こんなときこそアイディアが動いたり、しかしそれは使い物にならなかったり、とまあ代わり映えなく非生産的な数日でした。

 

今年はどんな年にするのか、なるのか、下手な目標は立てないようにしたので、これもいつも通り、少しでも芸の向上があればと思います。

 

 

さて新年といえばホゴノエキスポです。
いつもであればここでゲストの公開となっていたのですが、すでにお知らせしたとおり、大橋昂汰さんと仙台のジャグラーたちで共同制作を行っております。

 


HOGONOEXPO 2017 Guest Stage Teaser

 

どんな形でエキスポを迎えるのか、今までとは全く違った展開なので、楽しみやら不安やらです。そういえば、昨年から進めていたこととはいえ、新年のチャレンジですね。



いやはや、しかしですね、今年はついに三十路を迎えてしまいます。世間的にまだまだ若いというのは承知の上でも、ずいぶん遠いところに連れて行かれたような気がします。

 

HOGONOEXPO 2017

1/21(土) エルパーク仙台 ギャラリーホール

スケジュール
11:30 開場
12:00 開会式
13:00 WS
16:30 世界ハイパフォーマンス王選手権
17:30 ゲストパフォーマンス

 


HOGONOEXPO 2017 Coming Soon

大晦日に

もさもさとしていたら、あっという間に今年も終わりです。
まず、関係各所、および観客の皆々様、至らぬ私へのご助力本当にありがとうございました。

今年は何といってもまちくるパフォーマーズ仙台の活動にはじまり、小林劇場および空転劇場へのMCとしての出演、そして今月の光のページェントでの大道芸と、これら以外にも、新たな場での活動がいくつもありました。

創作的にはあえてセーブして、慣れない大道芸を、体に少しでも染み込ませる時間と割り切って過ごしました。その甲斐あってか、少しずつでも慣れを感じる時もちらほら。私の仕事が始まるとしたら、ここからです。いつも以上に周りの方々から感想をいただくことに意義を感じています。


月次な文句ですが、来年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いします。





さてここからは、毎年、一年を振り返ってなにが面白かったか、というのに時間を割くのが年末の楽しみでしたので、それをあれして書きます。




【映画】
『Playback』


映画『Playback』予告編

すっかり観る本数が減っているここ二年、何度も見てみたいと思わせる映画は少なかったのでしたが、三宅さんのこの『Playback』は、ようやく観られたという嬉しさも相まって、紛れもなくベスト1です。
制作当時、私とそう変わらない年齢の監督が、どうしてここまで役者の魅力を引き出せるのか、魔法のようだとしか言いようがないです。また、村上淳さんのスケボーの(音!)格好良さ! 近年、DVD化されることなく映画館上映によってのみ出会える作品が少なくありませんが、いつの日か手元にこの作品が置けることを切望します。新作はいつになるのかなあ。

 


【本】
『介護するからだ』『A子さんの恋人』『HHhH』『川の光 (シリーズ)』

本も、年末の休館間際の図書館に行かなかったことなどここ7,8年で初めてというくらい読まなかった体たらくです。映画や本を読まないのは、なにか重大なサボりで、恥のような感覚があります。いやはや。
そんな中でも、年始は例年通り小説を読む傾向があり、柴崎友香さんや多和田葉子さんに面白いものがたくさんありましたが、ことに松浦寿輝川の光』シリーズに熱中しました。チッチとタータのネズミの兄弟はもとより、松浦さんの愛犬がモデルのタミーのかわいさといったらないのでした。
『HHhH』はナチス・ドイツを扱った作品のひとつの新たな基準と名高いもので、具体的にこれを語る言葉を持ちませんが、やはり凄まじい作品で、まずは読めという類のものと思います。
『A子さんの恋人』は2,3巻が出まして幸福。今一番好きなマンガで、なにかシンパシーを感じさえします。
『介護するからだ』は細馬宏通さんの目とカメラによって、介護の現場にある「動き」が構造として引き出されます。ライヴパフォーマンスの場に身をおくものとして、これほど頼りになる本があるのかというほど、そして、今後こうした本がもっと出てきてほしいのだ、と願わずにはいられません。平倉圭さんのダンス論が待たれる。


【音楽】
これはApple Musicさまさまでたくさん聴けました。しかしアルバム単位で聴いたとなるとそれほどでもなく、曲単位で聴いていたのだなあと改めて。なので、ベスト・トラックと言うかたちで。

「Formation」


Beyoncé - Formation

南部大地とのユニットマヤマの稽古を著しく停滞させていたこの曲。この曲も、どう凄いのか説明できる語彙がなくもどかしいものの、いや、まあわかるだろという気持ちにも。ダウナーなのに高揚する。


ZUTTO



今年は、YENTOWNからこの三人が出した三枚のEPと共にあったというくらい聴いてました。しかし最後の最後に来たこれ、マジでヤベえっす。トラックのリズムと脱力したフロウ、ヤベえっす。

 

「LOVE」

もはやオールタイムベスト級に好きな『Chiryu-Yonkers』のC.O.S.A.がKID FRESINOと共作したこの作品。いやー、聴いた。直接アルバムとは関係ないけれど、FRESINOのインタビューも最高に素晴らしい。強いて言うなら今年のベストインタビュー。

 

「忘却 feat. KOHH」

これはPVがないので。宇多田とKOHHの組み合わせに驚いたのもつかの間、アルバムを通して最も気に入る曲になるほどの仕上がりに泣かされました。KOHHのリリシズムと宇多田の声が絶妙としか言いようのないマッチングでした。

 

「二人セゾン」



完全に欅坂にもっていかれてしまったこれ。いやー、CDJも良かったですよ、と、いつの間にか現場にも足を運んでいるのでした。完全に体に入りきっている感じはまだまだしませんが、ソロダンスのパートでは、平手さんがうまく"乗りこなす"感じがあるときはあり、それはいいものです。

 

まだまだありますが、これでトドメでしょう。


「Amore -蒼星-」



なんでこのテイクか? そりゃここにいたからですよ!
4月2日の夜明けの大阪のLVで初めて見て以来、何度驚かされたのか、この曲のSU-METALは、SU-METALであるところの凄さを完璧にドライヴさせ、観客を置き去りにすることも厭わない、文字通りの圧倒。泣く。

 

 

【ライヴ】
ひろく演劇などまで含めて、ライヴとして。


BABYMETAL  Cologne,"白ミサ" 東京二日目,東京ドーム両日

色々と言いたいことはありますが、端的に。泣いた公演です。ライヴで泣くというのがそもそも初めての経験です。どくんごですら、落涙に至ったことはない。

 

℃-ute CDJ16-17

つい先日のことです。何一つといっていいほど予備知識はなく、いざ見ても趣味に合うものは何一つない、のに、これほど自信に溢れ、甘えがなく、かつベテランの臭みがないという稀有なステージでした。

 

dCprG FUJI ROCK FESTIVAL '16

あまりの良さに、午前中ながら、もうここで帰ってもいいとすら思いました。
次のライヴには確実絶対に、参加しなければなりません。

Robert Glasper Experiment 同上

ついにライヴ体験。いいのなんて分かりきっていましたけれども、いざ見てしまったとき体が感じるグルーヴの生々しさは、忘れがたいものとして体の方で勝手に記憶し続けることと思います。

地点 『スポーツ劇』

地点の芝居を実際に見るのは二度目。私にとって、どうしても忘れられないと強く意識することはなくとも、折に触れて話題に出し、その声や仕草を思い出すのだから、きっと影響を受けているのだと思います。先日は東京でニアミス。京都のアンダースローで見る機会を狙います。

加納真実 Parade(s), festival des arts de la rue

フランスのフェスティバルで観た加納さん。私が見られた範囲の、すべての出演者でダントツに豊かで、囲いきれない複雑さと、多幸感に満ちた仮面舞踏会に、思わしくない体調が整って、これぞパフォーマンスと打たれました。

 

 

とにかく今年は移動ばっかりしていた、という印象で、それにともなって思いがけない出会いや展開が数多ありました。出かければ、なにか持ち帰るものがあるという塩梅で、来年はまだ何か集めるものがあるのか、それとも集めたものでまとまった仕事をすることになるのか、まだぼんやりとも分からない状態です。

まずは残りの数時間、大晦日という日に流れる特有の時間の重さを身に受けつつ、次へ備えます。それでは、また。

12月

今月の予定です。

空欄は都度に修正・更新します。

 

3日 エキナカフェスタ 11:00,13:30

9日 まちくるパフォーマーズ仙台 光のページェント

10日 まちくるパフォーマーズ仙台 シリウス

11日まちくるパフォーマーズ仙台 光のページェント

12日まちくるパフォーマーズ仙台 光のページェント

24日女川駅前商業エリア開業1周年祭

25日女川駅前商業エリア開業1周年祭

30日まちくるパフォーマーズ仙台 光のページェント ※マヤマ

 

 

もういっそアイドルの話

「LIVE AT WEMBLEY」のBlu-rayが届いて、4月のLV以来、通してこのメモリアルなライヴを見るのは初めてでしたが、如何せんWOWOWでの映像を不完全版とはいえ見倒してしまったがために、画質と音質の良さに頷くばかりで、たいした感想が出ないのでした。

思えばこのライヴを見てしまったがために、遠路はるばるヨーロッパまで出かけていったわけで、私個人としてもメモリアルなライヴですが、見終わったあと、その感覚をわずかでも漏らさないようにと、しばらく口を開きたくなかったあの経験の強烈さの前では、感慨にふけるなどというみすぼらしさは、無用のものです。

あくまでも私個人の感覚であったことは断っておくとして、このライヴの前半は決して上々のものではなく、むしろヒヤヒヤさせられるところすらありました。SU-METALも、どこか観客のレスポンスの固さにいくらか怯んでいるのでは...と勘ぐるほどで、「紅月」も、派手な演出に対してやはりベストとは言い難いパフォーマンスであるように見えました(8月の"白ミサ"東京公演では声が出倒して喉開ききってそれはそれは凄まじくて号泣です)。対してYUI-MOAの輝きたるや尋常ならざるもので、新曲もリラックスして演じているようで、このあたりから尻上がりにライヴは、というか三人はノせられて、ライヴ後半「IDZ」後の「ギミチョコ」という下りでSUが破顔して楽しんでいるのに、もはや前半の危なっかしさはどこにもなく、「RoR」一曲のみのアンコールの潔さには、すべてを持っていかれました。あー、無限にできるなこの話。

ほんの偶然が、私とBABYMETALとを結びつけた一年に、驚かされ続けでしたが、ここまで大きなものでなくとも、よく知らなかったところに、あるいは知ろうとしなかったところに驚きがあるということに、揺らされ続けていた数年である気もします。アニメやヒップホップも、割と最近まで縁遠いものでした。


しかしまあこれ、実は長い前置きでして、ブリッジなのです。



先日のこれ、まんまとハマっておりまして、いや、それというのもPVでは見えなかった振りの全容(といってもTVサイズ)が見えたらば、これが素晴らしい仕事で...いやなんですかもう、かぶせ音源の短縮版にも関わらず涙腺が緩むほどでしたよ(そもそもこの曲がものすごーく気に入っているからでもある)。

私はダンスの技術判断はもちろん、そもそもド素人なので、ひどくざっくりした理解のもと進めますが、基本的に、アイドルのダンスの振りは、ダンス初心者の人間でも習得にそれほど時間がかからない前提の水準で作られていると思います。もちろん、長年のレパートリーともなれば固有のニュアンスを出すことが難しい、という話にもなるでしょうが、ひとまずおいて、形式的には誰でも踊れる、というものが多いでしょう。
それに加え、キュートであるとかセクシーであるとか、アイドル特有の記号的な操作も多分に含まれ、正直言ってダンスであることの魅力とはまた別のものを楽しむ、そういう振りが少なくはない気もします。

が、TAKAHIROこと上野隆博さんの振りは、「サイレントマジョリティー」や「語るなら未来を」を見ていて、それとは違ってダンスのダイナミズムを保ちつつスターシステムを的確に表現しているものだという感触でした。そしてそれがやはり「プロ」の仕事とでも言うしかない的確さなのです。

「二人セゾン」の振りはというと、おそらく「秋らしく」というようなオーダーに応えたものに思えますけれども、まずは落ち葉が舞うイメージ=バレエという大きな線が見えます。季節感をもたせながら、大枠でグループのパブリックイメージに沿わせつつ、同時に、曲の解釈も進めて細部に至る仕事の細かさにも気付かされます。

たとえば私が心動かされるのは、サビ前にセンターで今泉唯佑と米谷奈々未(ここ当然小林由依の間違いです。見返して気づきました。※2017年12月8日)が手を合わせたあと、それをいったん解いて、絡ませてからまた手を合わせるというディティールでの落葉のイメージの再現の芸の細かさ(!)は、歌詞の「君は突然 僕のイヤホン外した」という"イヤホンの絡まりと解け"すらも想起させ(!!)、ごくわずかな技術負担で多層なイメージの喚起すら可能にしています。
またセンター平手友梨奈のソロダンスパートも、見た目の派手さほどには難易度が低いだろうことを感じさせない、バックのグループとの対比(このテイクがたまたまそうなのか、ひどく微妙なグループからの離脱感も気になる)には、ピナ・バウシュの「春の祭典」からの引用を思わせる緊張感が漂っていて、またそれを違和感なく達成できる平手さんの集中力に感嘆。。いやいやいやいや...ほんとフルバージョンで見たいです。ていうかライヴに行きたい。


正直に言って、秋元さんのプロデュースするグループに、ここまで心動かされると、さすがにたじろぎます。ここのあたりの経緯も話し出すとまたかなり長くなるので端折りますが、いや、欅坂46っていうグループ、すごくすごく大事にしたほうがいいんじゃないですか? 秋元さんの仕事に完全に興味を失ってた私ですら、ものすごく期待したくなってます。



わたくし、啓蒙的な心構えに乏しいのでベビメタも欅もこれ以上多くの人に見てほしいとはあまり思いません。が、アイドルという"ジャンル"の中でこんなにも刺激的なアプローチがいくつもあると、こんな目立った場所であるがゆえに、見過ごされてしまいそうな面白さがあるんじゃないのかと思うとひときわ興奮します。それは、いくらかでも映画に親しんで、先達の導きを経てジャンル映画を知り得た経験が後押ししていそうです。ジャンル映画もまた、多くの人の目に触れられながらも、忘れられていってしまう、そういう宿命を持っていることもしばしばです。こっちもね、限りなくできる話が山ほどありますですよ。



というところで、あれこれやってるうちに11月ももうすぐで終わるんですねえ。次回は、今年最後のお知らせとなりそうです。
ホゴノエキスポについてはちょっとずつお伝えすることも出てきそうです。

とりとめなく軽い話題を

逃げるは恥だが役に立つ』を毎週面白く見ています。だいたいラブコメディにくくられるジャンルが好きなので(といってもごく限定的な時代のもので、90年代以降のものなんかはほぼノータッチなのですが)、それぞれの脇役のキャラが立っていて(石田ゆり子さんが年相応の魅力で、かつその相応さから小気味よくはみ出す塩梅の良さ!)、また星野源さんの主題歌が滅法いいとなると、そりゃあいいドラマでしょうよ、と。EDのダンスはMIKIKO先生ですしね。

『逃げ恥』を見ていると、ここ数年のドラマで一番見るのが楽しみだった古沢良太脚本の『デート』を思い出します。恋愛に不器用な男女が「契約」という形でカップルになる(あるいはなろうとする)設定が似ていて、それぞれ別の面白さがあるのは別として、それにしても『デート』の"高等遊民"を名乗る文学オタクでニートの巧が、どうして恋愛および社会にコミットできないのかを、ひどくシビアかつシリアスに追い詰めていく脚本に圧倒された記憶があります。体裁はラブコメですが、そのシビアな手つきがコメディというジャンルを逸脱することなく作られているのに感動です。

 

今日はわりとゆるい関心を持っているものについてとりとめなく書きたい気分なので、下に続きます。

 

三浦大知 / Cry & Fight -Dance Edit Video-

三浦大知さんがMusic Stationに出演されたあと、話題になっていたのでたまたま見られましたが、マジでヤバいクオリティです。

言ってもリップシンクでしょう?などと思われ方もいるかもしれませんので、ライヴでのパフォーマンスをご覧に入れましょう。


特等席から定点撮影!三浦大知「Cry & Fight」のダンスがスゴすぎる(@ラゾーナ川崎プラザ)

振付も、もうアホなのかというくらい動きたおしています。
サビ明けの音のタメでジャケットを斜めに引き上げながら重心を落とす振り、カッコいいなんてもんじゃないし(PVとは違うのでアドリブなのかも)、そもそもサビの「すべてが」と「正解も」のあとの母音の引き伸ばしのときの振付、手数が多くて、音に対する動きの解釈としてものすごく攻めてますよね。。ていうかここ、アナタがっつり歌ってるでしょうに、みたいな水準でも、もちろん凄い。
自身の曲の振付のほとんどが三浦さんとのことと聞いていましたが、今改めて調べたら、この曲の多くの部分はShingo Okamtoさんとのこと。



続いてはこちら。


知り合いがファンで、CSでライヴを放送していたので(知り合いが写り込んでいるのを見ようとしていた)これを機会にと見ました。
センターの平手さんが話題になっていましたが、確かに、自然と見てしまうようなパフォーマンスへの集中があり、何より振付のいくつかに、平手さんが特権的なセンターであることを隠そうとしない"花道"を作ったり、メンバーの膝の上に足を組んで腰掛けたりと、いいねいいね!という見せ方を惜しまず出してくれます。


そんな欅坂46の新曲が出ていたので、聞いてみましたらば、これがいい曲ですね。
PVも逆光にスローの多用にと、ともすれば鬱陶しくなってしまう要素が多いのですが、嫌味なく収まっていて、いいものです。まあ、あからさまな制服ファンタジーはちょっとどうかとも思いますが。。魅力の多くはそこから外れているものだし、ターゲットが広いようで狭い気もしてしまう。


ま、アイドルの話となると例のガッツリと興味を持った方向へ逸れていきそうなので、だいたいこの辺にしておきますか。


 

ああ! そうそう、また『A子さんの恋人』が出ましたよ。

A子さんの恋人 3巻 (ビームコミックス)

A子さんの恋人 3巻 (ビームコミックス)

 

 これもラブコメディと言っていいでしょう。毒を忍ばせてタッチは軽く、まこと理想的です。

一巻があんまり気に入ったので、珍しく友人に勧めて貸したりしてましたら、面白かったけど、そこまで肩入れする理由はよくわからん、と言われ、確かに自分は何をそんなに気に入っているのかなあと思ったりもするのでした。ま、趣味と言ってしまえばそれまでですが。



空転劇場は無事に終わり、そしてホゴノエキスポ2017、ゲスト発表へ ※12/5追記

「空転劇場 Vol.9」が無事に終演しました!

 

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※公式より拝借

 

引き受けておきながら、なんで私がMCなどしているのかさっぱりわかりませんが、とても楽しませていただいたことには間違いなく、パフォーマンスも、この舞台でかけさせてもらうことで得られるものが多くありました。


今度は観客としても東洋館を訪ねてみたいですねえ。



さて、今月の大きなお知らせは、そう、2017年に開催されるホゴノエキスポのゲストについてです。

 

ことの始まりはたしか6月...となると長くなるので端的に。


来年のホゴノエキスポは、長崎在住のジャグラー、大橋昂汰さんをゲストにお招きします。


Ball Juggling


若くして世界中のジャグラーから熱い視線を受ける、紛れもない才能の持ち主です。

 

そんな大橋さんのパフォーマンス、だけではなく、夏頃から着々と仙台の有志と共に、グループ作品を創作しています。大橋さんのキャリア初、自身が出演しない純粋な演出・振り付け作品をエキスポで発表します。

 

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この土日に二回目の来仙となった大橋さん。仙台のジャグラーと、考え、ときに遊びつつ創作を進めます。右隣に座るのはジャグリング雑誌「PONTE」編集長の青木さん。今回の企画の取材に訪れてくれました。

 

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寒い寒いと言っていた仙台も、この土日は気候に恵まれました。お昼をみんなで食べたあと、天気のいい公園で出演者にインタビュー。この記事は近々公開予定とのことです。

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二人との再会も楽しみですが、何より、作品を通して何か色々なものが動いていく予感に胸躍ります。

ホゴノエキスポ2017は1月21日に開催です!

 

 

 

※空転劇場の写真をいただいたので掲載。

 

そしてちらっとだけ元ネタというのか典拠というのか、ご紹介します。

 

 

随分前から試したいと思いつつも、身体がついていかないので実現しなかったモーリス・ベジャールの「ブレルとバルバラ」からの...パロディというとちょっと違いますが、私の身体にもついていけるようにしたものが、ボールのパフォーマンスのベースです。

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たいそうキュートな振付なんですが、バレエの素養もなく、そもそも群舞であるから細かなニュアンスを移し替えようなどと思わず、そのキュートさにだけ導かれてのパフォーマンスです。人前に出せるのはいつになるかわかりませんが、今後もこれを詰めていこうと思っています。

 

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リングはジャグラーである宮野玲くんのテクニックを真似して始めたものです。始めたのはもう4年前ですが、そこからなんとか自分の動きにできているなというものを2年前まで人前に出していました。風に弱いから、もっと単純に飽きたから、という理由からやっていなかったのが、今回は久々の登場、という形。
しかし先日改めて宮野くんが公開しているJJF2013予選映像を見直したら、今でも無意識に似通った動きをしていました。宮野くんの動きは、3年経っても色褪せず、落ち着きと滑らかさがあり、見ていて気持ちがいいです。

それと、全体のイメージはErik Abergさんのボールとクラブのパフォーマンス。似ているかというとどうでしょうか、わかりませんが、近年最も影響を受けたジャグラーの一人です。

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トークは...特にありません。素人のでまかせです。 
そんなものでも、長いこと人前に出てたおかげか、図々しさだけで笑っていただけるのだからありがたいことです。


そういえば先日テレビ番組で東洋館が映されて、しかもそこが私の使った楽屋での撮影だったので田舎者としておおっと思いました。いずれ観客として東洋館を訪れたい意を強くしたのでした。

 

11月

もはや冬。寒さがひどくて秋がどうのという気も失せるほどですが、お知らせです。

 

11/3 青葉区民まつり(ホゴノプロフィス)
   ベガルタホームゲーム(東北パフォーマンスネットワーク)

11/6 じもといいもん交流フェスタ

11/11 空転劇場

11/20 まちくるパフォーマーズ 藤崎前


現時点で、一般の方にご覧いただけるイベントは以上です。
そして今月はもう一つ大きなお知らせがある予定です!




お知らせだけなのも殺風景なので、最近見たものを。
物知らずなので初めて知りました。


『Legend Tokyo』梅棒作品「駅、人、愛、無限大」


趣味かというとそうではないんですが、この短時間に圧縮された語りの巧みさと振り付けの運動感(ジャケット投げ上げるところ、最高)、すごいです。