4月のお知らせ

以下、一般公開のイベントです! といってもベルギーなどありますが...
追加があれば随時更新いたします。

1日 ベガルタ仙台ホームゲーム 試合前・試合後

2日 まちくるパフォーマーズ仙台

8~9日 De Gevleugelde Stad Ieper ※空転軌道

23日 深川美楽市大道芸

 

また第二・第四木曜日はNHKカルチャーにてジャグリング教室を開講中です。

それではまた!

4月のお知らせの前の雑談

BABYMETALの今年初ワンマンの開催がお知らせされましたね。6/16に、LAとのこと。チケット争奪戦が予想され、Kornのサポートアクトに参加予定だったメイト諸氏はスケジュール調整も余儀なくされているのようですが、私といえば、その日は行けねえ!

上半期はなんだか本当に観たいものとのスケジュールが噛み合わなかったり、突発的な事情で観られなくなったり...マジメに仕事をしろとのお告げでしょうか。


友人に、どうしてそうなったと言われるほどにはドルヲタ化が進行している昨今ですが、映画であれ文学であれ、自分は、仕事とは直接に関係しないものに近づくことで、考えが深まる質だと思っているので、今はたまたま「アイドル」というジャンルに接近して何らかを考えているということですね。私が言うと言い訳めいて見えますが、保坂和志さんも似たようなことを言っています。そういうものですよね。

考える、というと「アイドルとは...」と原理論にふけっているかにも思えますし、まあそういうときもありますが、どちらかというと、単に見てるだけで、何かを見れば、体の中で言葉にならない縺れが生じるので、その縺れや絡まりの度合いに応じて言葉が必要になってきたりする、という具合でしょうか。言わずもがな、BABYMETALがその絡まりを最も強く与えるもので、言葉にする切迫感も強いものです。まあそれにしてもなんでアイドルなのだ、という感触は私自身にも多少ありますが...

 

 

ここでも何回か触れてますが、いまベビメタとは別によく見ているのが欅坂46です。チームのデザインが優れていて(グッズは本当にひどいですが)、特に振付を見るのが楽しいのです。そんな欅坂46こと欅ちゃんの新曲が出ます。

表題曲では、今まで楽器の音を前景に取り入れていた印象がありましたが、今回はほとんどEDMといっていいんでしょうか。アコースティックギターの音も入っていますが、Youtubeの音源だといささか後景に退いている感があります。ともあれ、最大公約数的な"アイドルソング"のポップさとは別の仕方で売り出しているのは明らかです。私の知る限り、秋本さんは、48グループでも個別のシングルでこうした路線を打ち出すことも珍しくありませんでしたが、欅坂に関してはグループ全体のイメージづくりに作用するよう、かなり意識的にプロデュースしています。ラジオで放送されたカップリング曲の「エキセントリック」などはハウストラックで、ドライなラップ(訥々とした語りに近く、うまく収まっているように感じます)もあり、ここまで規模の大きいアイドルとしては異色のサウンドと言っていいものでしょう。これをもって、他のアイドルグループ–––むしろそれは自身のプロデュースする関係グループ–––との差別化を図っているかのようです。

MVを一聴してわかるのは、メンバーそれぞれの強くエモーショナルな視線と表情であり、センターの平手さんなど、規範的なアイドル像から相当に逸脱したパフォーマンスを見せています。これを是とするか否とするかは私自身は、ひとまず判断留保という立場ですが、このMVで強調されている攻撃的なトーンにせよ、もちろん歌詞にせよ、イメージ戦略的なものがあからさまで、それに鼻白む思いはあります。そもそも、映画を見慣れた目には、いくらなんでも寄りで画面を作り過ぎじゃあ...という感想もあります。
肝心の振付については、いずれ来るだろう、来てほしいBSなどでのフルバージョンの放送を待ちます。



対してこちら。



一転、引きの画面を主に作られたカップリング曲のMVです。このグループに親しんでいるものならピンとくる振付やエピソードの引用が散りばめられていて、それも楽しいのですが、おそらくそうテイクを重ねなかったであろう(ここまで書いてから読んだ『OVERTURE』の取材によればテイクを重ねていたそう。どのテイクが使われているのかは不明です)、不揃いなメンバーの動きにそれぞれの個性が伺える塩梅で、とてもいい映像になっていると思います。段取りをこなすのに専心するのではなく、遊びの見える様子が嬉しいものです。曲も凡庸なアイドルソングに聞こえそうですが、マーチング風のアレンジが利いていて、サビの高まりにも、歌詞の驚くべききれいごと感もまあ見逃してやろうかというほどには頬が緩むというものです。平手さんの表情も、力が抜けつつ意志的でもあり、これぞという魅力が漂っています。

しかし、まったく別の話題で、『けものフレンズ』のサーバルキャットちゃんの絶妙な"アホ面"に惹きつけられてしまう、という趣旨のツイートを見かけて、ある顔に注目してしまうというのは、なんなのだろうかと思ったり、私は比較的「顔」というものが好きだなあと省みていたり(今日もアメリカのラッパーであるYoung Thugの生意気が服を着てるような顔に惹きつけられていました)。


さてさて、だらっと適当な話をしたところでお知らせに移りましょう。

ご報告いくつか

事後報告になりますが、「空転劇場vol.11」にて目黒陽介くんとMCを担当いたしました。

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写真は公式より拝借。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

そして、告知コーナーでお伝えしましたが、空転劇場主催の小林智裕さん率いる「空転軌道」メンバーとして、来月ベルギーはイーペルで開催されるフェスティバルに出演いたします。思ってもみない流れで、いろいろと慌ただしくもありますが、楽しんでこようと思います。


またまた、今年もまちくるパフォーマーズ仙台のライセンス取得審査会が開催されます。5/27,28の二日間、シリウス前にて公開審査です。審査会は、多くの芸人のパフォーマンスをいいとこ取りで見られるまたとない機会でもあります。こちらはぜひお気軽にお越しくださいませ。

machi-kuru.com

 

 

 

 

w-aspara.com

 

続いてだしぬけに貼り付けたこちらは、空転劇場vol.11翌日に開催された関東ジャグリング交流会のゲストパフォーマーでもあった「ホワイトアスパラガス」のホームページ。昨年のEJCでのパフォーマンス映像が話題となったユニットですが、新作も興味深く、多くの人にリーチしながらジャンル表現の更新があり、注目せざるを得ない作品になっていました。特に、戦隊モノのパロディと思しきセリフをためらいがちにコールしながら二人が複雑、かつバカバカしく絡むパフォーマンスの新味には引っかかり続けるものがあります。いわばコントのような体裁にもなっているのですが、ジャグリングやアクロバットというジャンルに立脚しながら、このような表現がなされていることに、清々しい風通しの良さが感じられます。ふたりのやり取りは、意識的にもつれ、半端なまま進んでいくのですが、このどっちつかずの曖昧さに、ジャグリングやアクロバットというありかたを全く別の位置から見直す必要が生まれているかのようです。解答というより、新たな問として投げかけられるパフォーマンス。しかしその問いかけの振る舞いはあくまでも飄々としています。

そういえば、彼らを見たあと、劇団どくんごでのちゃあくんの番組を思い出しました。ふたりにもいつかどくんごを見てほしいなあ。

サンガツ

家にいながらの作業が多い日々ですが、思いがけず色々と動きがありまして、そちらは近々のお知らせになると思います。

また、日産プレジデント基金の事業も行っています。明日は今年度三ヶ所目。子供たちはもちろんのこと、職員の皆さんの熱心さで助けられています。まちくるパフォーマーズ仙台の活動も予定がありますので、決定次第追記します。


今年は例年にも増して音楽づいていて、今のところジャズの聴き直しにハマっています。といっても目についたものをとっかえひっかえなので、マイルス・デイヴィスを聴いたかと思えばシャイ・マエストロ・トリオに飛び、思いがけずポール・ブレイに出くわしたかと思えば、ギル・エヴァンスに舞い戻ってきたり。


陽が段々と長くなり、いよいよ冬も帰り足かと思わせて、気分も明るくなりますね。さて、他に何か書くことがあったかな、というところで思い出しました。

勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

 

 

待ちわびいていたと言っても言い過ぎではない、千葉雅也さんの「勉強本」。Twitterで執筆過程をつぶやかれていたのですが、その折々の問題提起が、わかる、わかる
とうなずき通しのことばかりで、広く学問以外の創作に携わるもの全てにとって大きく手助けとなる一冊になるだろうと期待しています。

ホゴノエキスポも終わって

前回からだいぶ間が空いてしまいました。しかし年を追うごとに冬が嫌いになっていきます。さっさと春になってほしいところですが、まだ先は長そうです。


さて、無事、100名超の来場者の皆様に恵まれつつ、今年のホゴノエキスポも終わりました。

大橋監督の元、半年に渡った集団制作も直前までてんやわんやといった進行にも関わらず、出演者の頑張りによって、ベストと言って差し支えないパフォーマンスができたように見えました。といいつつも、音響の操作もあり、しっかりは見られていないのでして、加えて自分のパフォーマンスでは感じたことのない妙な緊張が。これが親心というやつか、と今年三十路の身空を省みたり。

 

近日に毎年恒例のホゴノエキスポ動画をアップロードする予定です。
そして、今回のエキスポは、正確に言うとまだ続いていまして、これも近いうちにお知らせできればと思います。

  

 


Japan Juggling Festival 2003

 

ちょっと気まぐれに過去の映像を。当時16歳。

日本ジャグリング界最大のイベントであるJJFも、当時はまだまだこじんまりしたもので、技術力も今でこそ世界標準に届くパフォーマーが少なくありませんが、私のこれなどは、今の目で見るならば、どの大会の予選を通ることも厳しいでしょう。


とはいえ、子供なりに工夫がなかったわけではなく、構成も、単線的に道具の数が増えるのでなく、増減があり、また時代的に見ても、かなり意識的に抑えてシンプルなビジュアルの技を選んでいます。この前年も大会に出場していますが、こちらのほうが技数は多かったように思います。

そのようにした理由には、私が最も文学や映画にかぶれにかぶれていた頃の時分ゆえの美意識の発露があり、若年にありがちなメインストリーム(たかだか数百人のシーン)への反抗もありました。ですが、これを若気の至りと笑い飛ばしたい気持ちはさほどなく、むしろ今に至るまで続く問題意識はこの頃から変わらずにあるなあ、とすら思います。いや、でもそれは当然素朴に肯定するものでもなく、二転三転捻じれて足枷となっている部分もあり、ことに構成への意識は、自負するところであると同時に、違和感を与えるものでもあります。



今月ですが、寒いこの時期、オープンな場でのパフォーマンス予定がなかなかありません。
そんななか、明日2/11(土)はまちくるパフォーマーズ仙台で大道芸の予定です。11:00~17:00くらいまでの間、他のパフォーマーさんと順番に、ぶらんどーむ一番町にてパフォーマンスの予定です。ご都合がよい方はぜひ。

 

新年

遅ればせながらおめでとうございます。

正月は例年通り、地を這うミミズのようにのろのろと、あらゆる活動を停止せんばかりに何も考えずに過ごそうとしましたが、こんなときこそアイディアが動いたり、しかしそれは使い物にならなかったり、とまあ代わり映えなく非生産的な数日でした。

 

今年はどんな年にするのか、なるのか、下手な目標は立てないようにしたので、これもいつも通り、少しでも芸の向上があればと思います。

 

 

さて新年といえばホゴノエキスポです。
いつもであればここでゲストの公開となっていたのですが、すでにお知らせしたとおり、大橋昂汰さんと仙台のジャグラーたちで共同制作を行っております。

 


HOGONOEXPO 2017 Guest Stage Teaser

 

どんな形でエキスポを迎えるのか、今までとは全く違った展開なので、楽しみやら不安やらです。そういえば、昨年から進めていたこととはいえ、新年のチャレンジですね。



いやはや、しかしですね、今年はついに三十路を迎えてしまいます。世間的にまだまだ若いというのは承知の上でも、ずいぶん遠いところに連れて行かれたような気がします。

 

HOGONOEXPO 2017

1/21(土) エルパーク仙台 ギャラリーホール

スケジュール
11:30 開場
12:00 開会式
13:00 WS
16:30 世界ハイパフォーマンス王選手権
17:30 ゲストパフォーマンス

 


HOGONOEXPO 2017 Coming Soon

大晦日に

もさもさとしていたら、あっという間に今年も終わりです。
まず、関係各所、および観客の皆々様、至らぬ私へのご助力本当にありがとうございました。

今年は何といってもまちくるパフォーマーズ仙台の活動にはじまり、小林劇場および空転劇場へのMCとしての出演、そして今月の光のページェントでの大道芸と、これら以外にも、新たな場での活動がいくつもありました。

創作的にはあえてセーブして、慣れない大道芸を、体に少しでも染み込ませる時間と割り切って過ごしました。その甲斐あってか、少しずつでも慣れを感じる時もちらほら。私の仕事が始まるとしたら、ここからです。いつも以上に周りの方々から感想をいただくことに意義を感じています。


月次な文句ですが、来年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いします。





さてここからは、毎年、一年を振り返ってなにが面白かったか、というのに時間を割くのが年末の楽しみでしたので、それをあれして書きます。




【映画】
『Playback』


映画『Playback』予告編

すっかり観る本数が減っているここ二年、何度も見てみたいと思わせる映画は少なかったのでしたが、三宅さんのこの『Playback』は、ようやく観られたという嬉しさも相まって、紛れもなくベスト1です。
制作当時、私とそう変わらない年齢の監督が、どうしてここまで役者の魅力を引き出せるのか、魔法のようだとしか言いようがないです。また、村上淳さんのスケボーの(音!)格好良さ! 近年、DVD化されることなく映画館上映によってのみ出会える作品が少なくありませんが、いつの日か手元にこの作品が置けることを切望します。新作はいつになるのかなあ。

 


【本】
『介護するからだ』『A子さんの恋人』『HHhH』『川の光 (シリーズ)』

本も、年末の休館間際の図書館に行かなかったことなどここ7,8年で初めてというくらい読まなかった体たらくです。映画や本を読まないのは、なにか重大なサボりで、恥のような感覚があります。いやはや。
そんな中でも、年始は例年通り小説を読む傾向があり、柴崎友香さんや多和田葉子さんに面白いものがたくさんありましたが、ことに松浦寿輝川の光』シリーズに熱中しました。チッチとタータのネズミの兄弟はもとより、松浦さんの愛犬がモデルのタミーのかわいさといったらないのでした。
『HHhH』はナチス・ドイツを扱った作品のひとつの新たな基準と名高いもので、具体的にこれを語る言葉を持ちませんが、やはり凄まじい作品で、まずは読めという類のものと思います。
『A子さんの恋人』は2,3巻が出まして幸福。今一番好きなマンガで、なにかシンパシーを感じさえします。
『介護するからだ』は細馬宏通さんの目とカメラによって、介護の現場にある「動き」が構造として引き出されます。ライヴパフォーマンスの場に身をおくものとして、これほど頼りになる本があるのかというほど、そして、今後こうした本がもっと出てきてほしいのだ、と願わずにはいられません。平倉圭さんのダンス論が待たれる。


【音楽】
これはApple Musicさまさまでたくさん聴けました。しかしアルバム単位で聴いたとなるとそれほどでもなく、曲単位で聴いていたのだなあと改めて。なので、ベスト・トラックと言うかたちで。

「Formation」


Beyoncé - Formation

南部大地とのユニットマヤマの稽古を著しく停滞させていたこの曲。この曲も、どう凄いのか説明できる語彙がなくもどかしいものの、いや、まあわかるだろという気持ちにも。ダウナーなのに高揚する。


ZUTTO



今年は、YENTOWNからこの三人が出した三枚のEPと共にあったというくらい聴いてました。しかし最後の最後に来たこれ、マジでヤベえっす。トラックのリズムと脱力したフロウ、ヤベえっす。

 

「LOVE」

もはやオールタイムベスト級に好きな『Chiryu-Yonkers』のC.O.S.A.がKID FRESINOと共作したこの作品。いやー、聴いた。直接アルバムとは関係ないけれど、FRESINOのインタビューも最高に素晴らしい。強いて言うなら今年のベストインタビュー。

 

「忘却 feat. KOHH」

これはPVがないので。宇多田とKOHHの組み合わせに驚いたのもつかの間、アルバムを通して最も気に入る曲になるほどの仕上がりに泣かされました。KOHHのリリシズムと宇多田の声が絶妙としか言いようのないマッチングでした。

 

「二人セゾン」



完全に欅坂にもっていかれてしまったこれ。いやー、CDJも良かったですよ、と、いつの間にか現場にも足を運んでいるのでした。完全に体に入りきっている感じはまだまだしませんが、ソロダンスのパートでは、平手さんがうまく"乗りこなす"感じがあるときはあり、それはいいものです。

 

まだまだありますが、これでトドメでしょう。


「Amore -蒼星-」



なんでこのテイクか? そりゃここにいたからですよ!
4月2日の夜明けの大阪のLVで初めて見て以来、何度驚かされたのか、この曲のSU-METALは、SU-METALであるところの凄さを完璧にドライヴさせ、観客を置き去りにすることも厭わない、文字通りの圧倒。泣く。

 

 

【ライヴ】
ひろく演劇などまで含めて、ライヴとして。


BABYMETAL  Cologne,"白ミサ" 東京二日目,東京ドーム両日

色々と言いたいことはありますが、端的に。泣いた公演です。ライヴで泣くというのがそもそも初めての経験です。どくんごですら、落涙に至ったことはない。

 

℃-ute CDJ16-17

つい先日のことです。何一つといっていいほど予備知識はなく、いざ見ても趣味に合うものは何一つない、のに、これほど自信に溢れ、甘えがなく、かつベテランの臭みがないという稀有なステージでした。

 

dCprG FUJI ROCK FESTIVAL '16

あまりの良さに、午前中ながら、もうここで帰ってもいいとすら思いました。
次のライヴには確実絶対に、参加しなければなりません。

Robert Glasper Experiment 同上

ついにライヴ体験。いいのなんて分かりきっていましたけれども、いざ見てしまったとき体が感じるグルーヴの生々しさは、忘れがたいものとして体の方で勝手に記憶し続けることと思います。

地点 『スポーツ劇』

地点の芝居を実際に見るのは二度目。私にとって、どうしても忘れられないと強く意識することはなくとも、折に触れて話題に出し、その声や仕草を思い出すのだから、きっと影響を受けているのだと思います。先日は東京でニアミス。京都のアンダースローで見る機会を狙います。

加納真実 Parade(s), festival des arts de la rue

フランスのフェスティバルで観た加納さん。私が見られた範囲の、すべての出演者でダントツに豊かで、囲いきれない複雑さと、多幸感に満ちた仮面舞踏会に、思わしくない体調が整って、これぞパフォーマンスと打たれました。

 

 

とにかく今年は移動ばっかりしていた、という印象で、それにともなって思いがけない出会いや展開が数多ありました。出かければ、なにか持ち帰るものがあるという塩梅で、来年はまだ何か集めるものがあるのか、それとも集めたものでまとまった仕事をすることになるのか、まだぼんやりとも分からない状態です。

まずは残りの数時間、大晦日という日に流れる特有の時間の重さを身に受けつつ、次へ備えます。それでは、また。