3日 食肉まつり 勾当台公園 13:00~ 14:40~
7日 まちくるパフォーマーズ仙台
9日 まちくるパフォーマーズ仙台
11日 東北絆祭り 錦町公園
17日 WJD inTohoku (秋田)
平日のまちくる活動は初めてですが、お時間よろしい方はぜひお立ち寄りください。
また、6年目となったWJDinTohokuは、秋田で開催。昨年のJJFCSチャンピオン高橋優弘さんがゲスト参加!
公開イベントが増えた場合は都度に追記します。
ステージからはみだして動くカナミルと、その反対側でときたま思い出したように踊る八月ちゃん。または、はしゃぐ八月ちゃんをふてぶてしくヤンキー座りでながめるカナミル。ふたりの熱さとクールさは入れ替わりながら、ひとつの均衡を保ちます。
アイドルとしての芸というより、ステージで垣間見える、二人のこの在りかたに、ロマンティックなもの強く感じてしまうのはおそらく私だけではないと思います。二人は、プロデューサーの小川晃一が創作上のテーマにしているという、「それぞれの場所で1人で踊り続ける」をそのままパフォーマンスしているかのようです。1:15:00から始まる「ニューロマンサー」は、ロックへの憧れを再燃させるには充分すぎるほど最高。
そしてこんなに熱いバンドセットでライヴをしたかと思えば、アコースティックセットもやってしまう。こちらではとぼけたMCも。
6月28日には、この動画の一ヶ月前に行われた下北沢でのライヴ音源が『0413』として販売されるそう。私は買います。
おやすみホログラムを知れたのは、もちろんBABYMETAL体験以降、わりと真剣に腰を入れて今のアイドルの状況をチェックするようになったからこそです。その過程で他にも、主にヤなことそっとミュート、Maison Book Girl 、There There Theres(=BELLRING少女ハート)、MIGMA SHELTER、Gang Paredeと、音源でライヴでファンカムでその活動を見ていまして、ことにThere There Theresには少し悔しさ混じりの驚きがありました。これは別立てでなにか書きたいと思っています。
それにしても、インタビューを読んでいると、ももクロからBiSとでんぱ組.incがそれぞれのプロデューサーに与えたインパクトというのが、今のアイドルシーンを作っているようで、いずれ見直していかねばと思っていますが、"ヤナミュー"の運営チームである慎秀範のインタビューで(影響源としてBABYMETALの名が挙げられている)、大勢が影響し合う今のアイドルシーンをかつてグランジ・シーンが隆盛したシアトルに例えていることには得心するものがありました。
このような状況がいつまで続くのか、分かりませんが、この面白い動きに巡り合った機会は、何やら私自身の必要と重なっているようです。それもいずれ、あるいはすでにパフォーマンスの形で現れているかもしれません。
言わずもがな、アイドルにも多数の曲を書いた山下達郎はしきりに、わかりやすいもの、キャラじゃないもの、と自身の老いを笑い混じりの理由にしつつ、初演奏の「ハイティーン・ブギ」を交えたセットリストをパフォーマンスをしていました。達郎さんのような圧倒的なパフォーマーに自分を重ねるのはただの恥と知りつつ、そういうことをしたいのは、老いからばかりとは限らないなあと考えていました。
そんなことを脳で蒸留させているところへ乃木坂46の齋藤飛鳥をボーカルに迎え、ティカ.a(やくしまるえつこ)作詞というMONDO GROSSOの曲がやってきました。(しかしずいぶん前時代的なMVじゃないですか?)今年は音楽が本当に楽しい年です。
速い速いというのも芸がないですが、月日の流れの速さたるや。もう5月ですと。予定です。
4日 TBCハウジングガーデン 緑と風のガーデン 5周年祭
7日 まちくるパフォーマーズ仙台
13日 杜の都仙台ハーフマラソン前日祭 ※予定
23日 空転劇場
28日 ベガルタ仙台ホームゲーム ※予定
今月は一般公開の催しが少ないですが、正式に決まりましたら追加予定の催しもございます。よろしくお願いいたします。
昨日、國分功一郎さんの新著『中動態の世界』を読了しました。最近は読書の時間がうまく作れず、本当はノートなど取りつつ読みたいのですが...ともあれ、久々に集中した読書体験ができました。語学に昏い私には飲み込み難い点も多くありましたが、ジャグリングやパフォーマンスの世界に照らし合わせてみると、ああいう感覚のことかしら、と思いを巡らせるとともに、スピノザやメルヴィルのビリー・バッド論に至ると國分節と言っていいのでしょうか、熱く、しかし精緻な読解が繰り出されて、昨今の流行り言葉で言えば「エモい」あとがきまでページを繰る手が止められませんでした。それにしても、どうしても書かざるを得なかったというアレントとの対話には、哲学に縁遠い私のようなものも巻き込む力が働いています。良い本、音楽、パフォーマンスは、比喩ではなく端的に体に効く実感がありますね。
ところで、文中にメガデスのアルバムタイトルの引用がありますが、國分さんはベビメタはご存じないのかなあ。
中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)
いつの間にやら4月ももう後半、ベルギーももはや遠い昔のようです。
そうそう、すっかりご報告が遅れておりました。
4月8・9日とベルギーはイーペルにて開催された"De Gevleugelde Stad Ieper"へ空転軌道のメンバーとして参加してまいりました。期間中は雲一つない晴れ渡る空に加えて、20時過ぎまで日の残る一年ぶりのヨーロッパに興奮。夕暮れも日本のそれとは違って、ひときわ濃い光がいつまでも建造物に当っては赤く照らすのも格別です。
ステージはこのような具合。左手にももうひとつステージが組まれていて、交互にパフォーマンスしていくのですが、なぜか音響も椅子もその都度スタッフに観客自身までもが移動させる仕組み。時折ステージ上に椅子が残されて、パフォーマーが並べたり。日本に比べてごくごくゆるい運営も、心地よいものでした。ところで、奥の建物、楽屋になっているんですが、これがまたいい雰囲気でして。
これです。
撮影の為明度をあげていますが、レンガで組まれた...たぶん干し草などを置いておくための場所だったのかなと思っていましたが、うす暗く、むしろ西洋にまで来て、谷崎言うところの「陰翳礼讃」的な情緒を感じて楽しんでいました。いまの日本はフラットな照明の環境が多すぎますものね。
パフォーマンスは二日間で計四回。それぞれに課題があり、終わるたびに全員で修正に取り掛かる過程も含めて、久しぶりにパフォーマンスという仕事の楽しさを堪能した気がしています。ヨーロッパの観客は(といってもごく少ないサンプルです)、楽しむための集中と、個々人の気散じな様子が日本とは違った仕方でミックスされているように感じられていて、その混ざり具合で、4回とも違う感触を得ていました。
これは2日目(フェスティバルとしては3日目)の最後、ケータリングが出されるフロアにサプライズでやってきたバルカンブラスのバンド演奏の一部です。個人的に10代後半最も繰り返し聴いていた音楽ジャンルなだけに興奮収まりきらずやたらに動画を撮って踊って騒いでしまいましたが、この30秒ほどの断片でも、楽しそうに列を作って踊っている人と我関せずの人とがバラバラにいて、このあり方がとても好ましく思いました。
そうそう、一瞬映る黄緑色のTシャツを着ているトニというイタリア人(結局最後までなんのパフォーマーなのか聞きそびれてしまった笑)が一際やかましく、フロアの盛り上げ役として大活躍していました。よい思い出です。
ボランティアスタッフの方々も少人数ながら手厚いケアで、かつとても気さくで、うえのケータリングも昼食時はラジカセの音楽に合わせて合唱しながらサンドウィッチを作っていたり...笑 また、ヨーロッパのフェス出演に慣れているACE-Kさんにもたいへんお世話になりました。稽古期間を含めると、ほんとうに多くの方々の下支えあって初のヨーロッパでのフェスティバル出演を楽しめました。私は今後いたりいなかったりの空転軌道ですが、今後とも応援よろしくお願いします。
そんな空転軌道の凱旋パフォーマンス(?)となる「空転劇場 vol.12」が5月23日に浅草東洋館で開催されます。こちらもよろしくお願いいたします!
そしてそして、先の日曜は「深川美楽市大道芸」へ出演してきました。
こちらも前日夜の雨もどこへやら、快晴快晴。
商店街を歩行者天国にして、路肩にフリーマーケットや手相見やマッサージや...と盛り沢山な店が即席に構えられ、定点での大道芸以外にもスタチューや音楽演奏も含めてパフォーマンスが行われます。
クラウンYAMAさんのパフォーマンス
こちらも手作りのこじんまりとした雰囲気がよく、年々賑やかになっているとのお話でした。主催はパフォーマーのハードパンチャーしんのすけさん。日本ジャグリング黎明期といっていい時期から、今でこそ珍しくないものの、多数の自主公演をプロデュースされており、いろいろなお仕事で仙台にも縁のある方です。この日は他の場所で大きな大道芸フェスティバルもありましたが、ごくローカルな楽しみとしてこのようなフェスティバルが増えていくのは、多くの難しさはあるものの、とても楽しいことですね。
そうそう、パフォーマンスのあとや楽屋で、「空転劇場で見ました!」とお声がけいただくことがあり、これも嬉しい限りでした。いやはや、いろいろな方に見られてるものですね...
そんな空転劇場も来月23日で二周年とのこと!浅草は東洋館で...と別に回し者ではありませんが、ぜひ足をお運びください。仙台からJINくんも出演しますよー。
あ、報告がいくつも重なってしまいますが、美楽市の前日、まったくの偶然に、面白いパフォーマンスを拝見しました。その名も「燃えるゴミ」!
元to R mansionのデビさんとパフォーマンス初体験(!)というシホさんによるユニットのデビューステージでした。どことなく、どくんごを思い出させるテイストも感じられることへ勝手に親近感をおぼえ、ひとりにやにや。今後のお二人の活動に注目します!
BABYMETALの今年初ワンマンの開催がお知らせされましたね。6/16に、LAとのこと。チケット争奪戦が予想され、Kornのサポートアクトに参加予定だったメイト諸氏はスケジュール調整も余儀なくされているのようですが、私といえば、その日は行けねえ!
上半期はなんだか本当に観たいものとのスケジュールが噛み合わなかったり、突発的な事情で観られなくなったり...マジメに仕事をしろとのお告げでしょうか。
友人に、どうしてそうなったと言われるほどにはドルヲタ化が進行している昨今ですが、映画であれ文学であれ、自分は、仕事とは直接に関係しないものに近づくことで、考えが深まる質だと思っているので、今はたまたま「アイドル」というジャンルに接近して何らかを考えているということですね。私が言うと言い訳めいて見えますが、保坂和志さんも似たようなことを言っています。そういうものですよね。
考える、というと「アイドルとは...」と原理論にふけっているかにも思えますし、まあそういうときもありますが、どちらかというと、単に見てるだけで、何かを見れば、体の中で言葉にならない縺れが生じるので、その縺れや絡まりの度合いに応じて言葉が必要になってきたりする、という具合でしょうか。言わずもがな、BABYMETALがその絡まりを最も強く与えるもので、言葉にする切迫感も強いものです。まあそれにしてもなんでアイドルなのだ、という感触は私自身にも多少ありますが...
ここでも何回か触れてますが、いまベビメタとは別によく見ているのが欅坂46です。チームのデザインが優れていて(グッズは本当にひどいですが)、特に振付を見るのが楽しいのです。そんな欅坂46こと欅ちゃんの新曲が出ます。
表題曲では、今まで楽器の音を前景に取り入れていた印象がありましたが、今回はほとんどEDMといっていいんでしょうか。アコースティックギターの音も入っていますが、Youtubeの音源だといささか後景に退いている感があります。ともあれ、最大公約数的な"アイドルソング"のポップさとは別の仕方で売り出しているのは明らかです。私の知る限り、秋本さんは、48グループでも個別のシングルでこうした路線を打ち出すことも珍しくありませんでしたが、欅坂に関してはグループ全体のイメージづくりに作用するよう、かなり意識的にプロデュースしています。ラジオで放送されたカップリング曲の「エキセントリック」などはハウストラックで、ドライなラップ(訥々とした語りに近く、うまく収まっているように感じます)もあり、ここまで規模の大きいアイドルとしては異色のサウンドと言っていいものでしょう。これをもって、他のアイドルグループ–––むしろそれは自身のプロデュースする関係グループ–––との差別化を図っているかのようです。
MVを一聴してわかるのは、メンバーそれぞれの強くエモーショナルな視線と表情であり、センターの平手さんなど、規範的なアイドル像から相当に逸脱したパフォーマンスを見せています。これを是とするか否とするかは私自身は、ひとまず判断留保という立場ですが、このMVで強調されている攻撃的なトーンにせよ、もちろん歌詞にせよ、イメージ戦略的なものがあからさまで、それに鼻白む思いはあります。そもそも、映画を見慣れた目には、いくらなんでも寄りで画面を作り過ぎじゃあ...という感想もあります。
肝心の振付については、いずれ来るだろう、来てほしいBSなどでのフルバージョンの放送を待ちます。
対してこちら。
一転、引きの画面を主に作られたカップリング曲のMVです。このグループに親しんでいるものならピンとくる振付やエピソードの引用が散りばめられていて、それも楽しいのですが、おそらくそうテイクを重ねなかったであろう(ここまで書いてから読んだ『OVERTURE』の取材によればテイクを重ねていたそう。どのテイクが使われているのかは不明です)、不揃いなメンバーの動きにそれぞれの個性が伺える塩梅で、とてもいい映像になっていると思います。段取りをこなすのに専心するのではなく、遊びの見える様子が嬉しいものです。曲も凡庸なアイドルソングに聞こえそうですが、マーチング風のアレンジが利いていて、サビの高まりにも、歌詞の驚くべききれいごと感もまあ見逃してやろうかというほどには頬が緩むというものです。平手さんの表情も、力が抜けつつ意志的でもあり、これぞという魅力が漂っています。
しかし、まったく別の話題で、『けものフレンズ』のサーバルキャットちゃんの絶妙な"アホ面"に惹きつけられてしまう、という趣旨のツイートを見かけて、ある顔に注目してしまうというのは、なんなのだろうかと思ったり、私は比較的「顔」というものが好きだなあと省みていたり(今日もアメリカのラッパーであるYoung Thugの生意気が服を着てるような顔に惹きつけられていました)。
さてさて、だらっと適当な話をしたところでお知らせに移りましょう。
事後報告になりますが、「空転劇場vol.11」にて目黒陽介くんとMCを担当いたしました。
写真は公式より拝借。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
そして、告知コーナーでお伝えしましたが、空転劇場主催の小林智裕さん率いる「空転軌道」メンバーとして、来月ベルギーはイーペルで開催されるフェスティバルに出演いたします。思ってもみない流れで、いろいろと慌ただしくもありますが、楽しんでこようと思います。
またまた、今年もまちくるパフォーマーズ仙台のライセンス取得審査会が開催されます。5/27,28の二日間、シリウス前にて公開審査です。審査会は、多くの芸人のパフォーマンスをいいとこ取りで見られるまたとない機会でもあります。こちらはぜひお気軽にお越しくださいませ。
続いてだしぬけに貼り付けたこちらは、空転劇場vol.11翌日に開催された関東ジャグリング交流会のゲストパフォーマーでもあった「ホワイトアスパラガス」のホームページ。昨年のEJCでのパフォーマンス映像が話題となったユニットですが、新作も興味深く、多くの人にリーチしながらジャンル表現の更新があり、注目せざるを得ない作品になっていました。特に、戦隊モノのパロディと思しきセリフをためらいがちにコールしながら二人が複雑、かつバカバカしく絡むパフォーマンスの新味には引っかかり続けるものがあります。いわばコントのような体裁にもなっているのですが、ジャグリングやアクロバットというジャンルに立脚しながら、このような表現がなされていることに、清々しい風通しの良さが感じられます。ふたりのやり取りは、意識的にもつれ、半端なまま進んでいくのですが、このどっちつかずの曖昧さに、ジャグリングやアクロバットというありかたを全く別の位置から見直す必要が生まれているかのようです。解答というより、新たな問として投げかけられるパフォーマンス。しかしその問いかけの振る舞いはあくまでも飄々としています。
そういえば、彼らを見たあと、劇団どくんごでのちゃあくんの番組を思い出しました。ふたりにもいつかどくんごを見てほしいなあ。