12月の予定

12月です。2017年度日産プレジデント基金事業も大詰め。初めてディアボロに触る子供たちも、前年度に続いて参加して大きな舞台でパフォーマンスする子供も、それぞれ着実に技術を身に着けています。


さて、一般公開の催しのお知らせです。今年も光のページェントでの大道芸が行われます。8日から31日まで、在仙のパフォーマー1組と県外からのパフォーマー2組が日替わりでパフォーマンスします。お仕事帰りにもお立ち寄り頂けますので、ぜひ。

machi-kuru.com


私の予定は以下。

9日 まちくるパフォーマーズ仙台 光のページェント 12:00~23:00(12:00~17:00はkurax前。当日状況に合わせて開始します)
17日 同上
23日 同上
24日 同上

 
※12/7追記
14日(木)はNHKカルチャー仙台教室にて「ジャグリング入門」体験講座を行います。
ご興味のある方はこの機会にぜひお越しください!

 

多夢多夢茶会と言選りの話少し

間もなく師走!の前に、久々にたいへんな風邪を引いてしまいました。。今はほとんど復調していますが、高熱ゆえにインフルエンザの疑いがあったり、私自身立っていられないほどの状態になったのはほとんど初めてだったので、多夢多夢茶会直前ということもあり慌ててしまいました。関係者各位はお騒がせしました。

 

さて、今ふれたように、「多夢多夢茶会 その五」が今回も無事終わりました。
いつもながら集客にひやひやとしますが、蓋を開けてみれば予定していた席数以上のお客さまに恵まれ、盛会となりました。お子さんが多かったのも、珍しい雰囲気です。

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今回は写真がないので燃えるゴミさんのページから拝借。
短距離男道ミサイルさんはお忙しい合間を縫って、チャレンジングな「エモいミサイル」を、燃えるゴミさんはパフォーマンスが二回目、初遠征というまた別の意味でチャレンジングなステージを見せていただきました。

お二組とも、安心安全なエンターテイメントではないものの、ジャンルのギリギリを攻めて危なげないスキルが刺激的です。こんなことがパフォーマンスとして成立するのか、という瞬間が多くありましたが、それでも、お子さんを含む家族連れの方々が多い柔らかな雰囲気を保ったまま会は進行しました。会の枠がグッと広がったような気がする、とてもよい会でした。

 

 
次回開催もすでに視野に入っていまして、今度は私も出演するかも、です。

そうそう、ご予約いただいたお客さまから、どくんごでパフォーマンスを見た、と複数の方から言われ、嬉しく思います。以前も書いたと思いますが、この会は明確にどくんごの影響下にあります。


またお知らせいたしますので、ぜひお越しください。

 

 

 

 



今年もそろそろ終わりということで、またぞろベストなんとかみたいなことを考えていますが、今年は新たなジャンルの広がりにどっぷりでしたので、ほぼそれらしいものばかりになりそうです。そんな中から先取りしてMaison book girlの新曲「言選り」を。

 

スティーヴ・ライヒの影響も明らかなミニマリスティックな音像とほのかなセンチメンタリズムがアイドルポップのもとに結合したサクライケンタの作曲と、AIと共同制作したという触れ込みの歌詞も、断片的なイメージが飛び交い妙に耳に残りもしますが、それはさておき、私の"推し"であるところの矢川葵さんが徹底的に素晴らしいですね。

一聴してどこかクールな印象のグループですが、ライヴとなると、そこに生っぽさが加わって熱すら感じさせるのですが、なかでも初見で目を惹いたのが矢川葵さんで、刺すような視線と媚のないステージでのあり方が圧倒的に際立っていました。見た目もさることながら声も美しく、いや、本当に素敵なんですわ。「言選り」も歌い出しの力の抜け具合に、言葉と音とへ絶妙なニュアンスが宿り...いやはや。

年末には東京で大きなワンマンもありますが、実は今年仙台にも来ているのですよ。
また来ないかなあ。。

www.maisonbookgirl.com

大橋アーカイヴ

かねてより宣伝しつつも、販売を遅らせていた『大橋プロジェクト』に新たなコンテンツを追加しました。

 

 その名も「大橋アーカイヴ」です!!

大橋くんが、2012年から2017年の間にウェブへアップした、トリック動画を集めて再編集したものです。未公開映像も含めて、60分にもなるボリュームで、編集しながら大いに刺激をいただいたり。

販売開始は追ってお知らせいたします。ぼやぼやしてると年を越しそうですが、皆さんよろしくお願いいたします。

ohashiproject.online

 

またこちらは別件ですが、26日(日)の『多夢多夢茶会 その五』もご予約受付中。
ぜひお越しくださいませー。

『多夢多夢茶会 その五』

開催 11月26日(日)
会場 多夢多夢舎中山工房(http://tamutamu.jp/)
開場 13:30 開演 14:00
料金 1500円(1ドリンク付き)
20席限定・予約優先
※小学生以下ドリンク代500円のみ

出演者
燃えるゴミ
劇団 短距離男道ミサイル

構成
結城敬介

主催
タゴマル企画

予約連絡先
tamtamchakai@gmail.com


多夢多夢茶会 その五

前回の「その四」から二ヶ月、今回も東京からパフォーマーを一組お招きしての開催です。

「多夢多夢茶会」は中山にあるカフェを利用した、ジャンルを混交したオムニバス形式のパフォーマンスライヴの企画です、とひとまずは言えることでしょう。「茶会」と銘打っているのは、ライヴ後の、パフォーマーを交えた打ち上げ(というほど大仰ではない)を指しもしますが、プロセニアムの舞台と違って、厳密にパフォーマーと観客の位置を画定しづらい多夢多夢舎の建物の作りを利用した上演のあり方にも由来します。"会"というほどに立場が平準化されるわけではないが、ホストとゲストがゆるやかに混ざるようなニュアンスとしての"茶会"...です。

 

 

さてさて、今回の出演者です。地元からは、仙台で最も有名な劇団の一つと言っていいでしょう。「劇団 短距離男道ミサイル」です。プロフィールにはこうあります。

 


2011年4月、震災後の混乱冷めやらぬ仙台の地で結成。
男が昂ぶったときに放出されるエネルギー、汗、涙等のほとばしりを
ウリにしている仙台発信の新進気鋭の表現集団。ストーリー性よりも
各シーンの爆発力、瞬発力で勝負していく独特のスタイルにより
生まれた作品群は、仙台を始め全国で大反響を巻き起こしている。

ほとばしりと爆発の表現のためか、何かと肌を露出するミサイルの皆さんの、それはいかにも「男」らしく、笑えてしまう爽やかさも大きな魅力ですが、構成や演出面の緻密さ、テクストを読む角度の鋭さなど、見逃してはもったいない面白さが沢山あります。

 

写真では大所帯ですが、今回はその中から数名参加していただけるとのこと。

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もう一組は「燃えるゴミ」。

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1999年春、大学の演劇部で知り合う。それぞれに演劇、ストリートパフォーマンス、ジャズダンス、クラシックバレエなどをして過ごす。18年の歳月を経て発火し燃えるゴミとなった。

 

 ユニット名からして謎の多いユニット...しかし実際お二人での活動は始まったばかり。東京でご縁があってパフォーマンスを拝見しましたら、なにやら変な事をしているので、これは茶会にお招きしたらどうなるのだろう、とお声がけした次第。
ナンセンスなコントのようであり、叙情的でもあり、どこか、どくんごを思わせる風味もあります。

 

茶会には、パフォーマンスのジャンルを混交するという企画の前提がありますが、今回は二組とも広義の「演劇」と呼べなくもない気はしており、いやしかし「燃えるゴミ」が「演劇」かというとどうなのだろう...というジャンルの定まらなさ自体が、我々の催しにこそ、強さを与えてくれるのではないかと期待しています。

 


毎度説明しづらい催しに、そうそうお客さまが我先にと集まるわけでもないのは自明でして、ギリギリまで席を埋めるのに苦慮するのですが、一度お越しいただいて、雰囲気を気に入っていただくことも珍しくありませんし、打ち上げもワイワイするわけでもなく普通にお茶を飲む程度ですので、まあまずはいらして下さい。

というわけで詳細は以下!

 

『多夢多夢茶会 その五』

開催 11月26日(日)
会場 多夢多夢舎中山工房(http://tamutamu.jp/)
開場 13:30 開演 14:00
料金 1500円(1ドリンク付き)
20席限定・予約優先
※小学生以下ドリンク代500円のみ

出演者
燃えるゴミ
劇団 短距離男道ミサイル

構成
結城敬介

主催
タゴマル企画

予約連絡先
tamtamchakai@gmail.com

11月

完全にお知らせを失念。と共に、今月はなんと一般公開の催しが、現段階でほぼありません...

先月から今年度の日産プレジデント基金事業が始まり、宮城県内の児童施設を中心に、子供たちへジャグリングを教え、発表してもらうという仕事がメインになっています。前年度に続いて訪問している施設では、発表のためにルーティンを組んでパフォーマンスするところも。

そんな今月ですが、きたる11月26日(日)に『多夢多夢茶会 その五』を開催します。
こちらの詳細についてはまた改めてお知らせしますが、ご都合のよい方はぜひ。悪い方はご宣伝をぜひ。


そして来年に向けて、とある計画を進めています。
これも、今お伝えできることはほぼないのですが、うまく進めば、自分としてはかなり新しいチャレンジになる予感がしています。


ジャグリング教室は変わらずNHKカルチャーで開講中。見学だけでも、お問合わせの上、どうぞお気軽にお越しくださいませ。

 

※直前ではありますが19日(日)に南三陸町ベイサイドアリーナまつりに出演します。

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ジャグラーのもんたさん(くん)・アクロバットの華千代さん・マジシャンのオーイズミさんとご一緒です。
ステージショーだけでなく体験講座も。お近くの方はぜひ。

10月の予定

10月の予定です。10月ですか。ねえ。
ジャグリング教室の予定も掲載します。見学から可能なので、どんな雰囲気なのか見るだけでも、お気軽にお越しください。お問合わせはNHKカルチャー仙台教室まで。

 

1日 ベガルタ仙台ホームゲーム  試合前後(14:00キックオフ)

 

7日 みちのくYOSAKOIまつり 11:00~17:30 劇団短距離男道ミサイル『走れタカシ』20:30~ (ゲストパフォーマンス)

 

8日みなと塩竈ゆめ博 海イベントステージ 12:00,14:00

 

9日市内舞台公演 ※調整中 ※7日に変更

 

12日 NHKカルチャー ジャグリング入門

 

21,22日 三茶de大道芸 ※空転軌道

 

26日 NHKカルチャー ジャグリング入門


29日 ヘブンアーティスト TOKYO(PDF) 16:00 蛙の噴水前 

 

一般公開の予定が増えた場合は随時公開します。
今月は嬉しいお知らせもできる予定です!

※上のお知らせは、こちらでした。今年は無事合格。皆さまの応援、ありがとうございました!

www.metro.tokyo.jp

 

巨大キツネ祭り in SSA

今年のBABYMETALはRed Hot Chili PeppersKornのサポートアクトを中心にアメリカ国内を巡業しており、アジアでも初の韓国でMetallicaのサポートアクト、国内でのライヴ展開も、1月にGuns N' Rosesのやはりサポートアクト、と、キャリアの長いベテランバンドと活動することに比重をおいていた年です。BABYMETAL一行にとって得られたものは、外野には測りかねますが、何しろ気軽に見に行けるライヴが少ない!

今年初のワンマンはLAであり、ようやく国内で各地のZeppなどで行った夏の「五大キツネ祭り」は、フラストレーションを抱えていたメイトたちが殺到し、チケットはいつにも増して厳しい当選率。フェスへの出演もSummer Sonic一本に絞るなど、昨年に比べれば、やはり相当少ない露出であったといえるでしょう。

 

そんな状況に業を煮やした株主が総会で物申した結果がどうか、昨日、一昨日とさいたまスーパーアリーナで約一年ぶりの大規模ワンマンを開催しました。平日とはいえ2日ともチケットは即完売。私も友人の厚意がなければ一日しか観られませんでした...

 

はい。とまあ、行ってきました。

 

この一年、ベビメタ以外のアイドルにも見聞を広めるべく、色々と手が届く範囲で見てきましたが、そのせいでこちらの見方が変わったところ、BABYMETALが変わったところと両方があり、どう落とし所をつけるのか迷う部分もあり、2日の時間をかけてライヴが観られるのは本当にありがたいことです。ごくごく単純に、お祭りとしてファンが集っているのも、昨年からの友人たちと再会できるのも楽しみのうちでしたから、一日終わって次の日もある、というの、本当に嬉しいものですよ。。

 

さて、今回は夏の「五大キツネ祭り」というZeppを中心としたライヴハウスでのツアーの延長で、以前SSAや横アリ、東京ドームでしたような巨大セットなどのギミックはほぼ無く、エンドステージの背景全面に設えられた高解像度のモニターや、アリーナクラスのライヴでは定番のレーザーを使った照明などがあるくらいで、演出もごく控えめの、パフォーマンスを前景に押し出したステージとなりました。セットリストも、おなじみの「BABYMETAL DEATH」スタートから1日目は「ド・キ・ド・キ☆モーニング」2日目は「ギミチョコ!!」、そこから「メギツネ」に入るというスピード感、また聞き慣れないSEに続くのは神バンドの新ソロ、から、間断なく「ヤバッ!」へ入るこの流れは、昨年のBABYMETALにはなかった手触りを残しました。セットリストと、少しの演出で、ここまで見え方が変わるのかと驚きです。
ことに神バンドソロからノータイムで「ヤバッ!」に入る切れ味は、かねてより私が求めていた変化の一つで、これが見られただけでも御の字。ポーズを構えながらせり上がってくる三人の姿に歓声を送る間もなく、曲に移行する。いやー、この時間の使い方は最高です。

 

そしてSU-METALの「アモーレ」ソロとなるわけですが、一年ぶりの大箱は、こちらが思っていた以上に準備を重ねたものであり、気合の入れようも違っていたのか、これがもう容赦なく感情を乗せたパフォーマンスでした。当たり前のように泣いた。私がどうしてもフェスのベビメタに行きそびれるのは、このソロが観られないからなのです。

SU-METALは、確かにエモーショナルなパフォーマンスをしますが、とはいえ、溢れ出る感情に溺れるのではなく、そのエモーショナルさには、自分自身に鞭を入れる凄みがあるのです。ライヴ中、今自分がどのようなコンディションにあり、どのようにすればより良くなれるのか、そのリアルタイムのフィードバックがパフォーマンスに反映されることにいて、彼女ほど生々しい人を、他にほとんど知りません。高く評価される歌唱力から想像されるような、安定と端正さは、彼女の凄さとは、ほぼ無関係ですらあると言いたい。即、自分を叩き直すその振る舞いがパフォーマンスであり、多くの人間との圧倒的な違いです。

ですが、ベビメタの活動が約7年を迎え、大舞台をいくつも踏んで20歳になるSU-METALにも、余裕の兆しが見えます。いつまでもがむしゃらで居続けることはできません。どこか、70%ほどの力でやっていくテクニックが備わってきたのではないかとも思えます。彼女に限らず、人前に立つ誰しもが、その"安定期"を通ることでしょう。自分のパフォーマンスが相対化され、テクニックによる再現性が増し、一方で新たな自分を獲得するための方策が見つからない...華々しく成長する過程に比べて甚だしく地味なこの時期が、SU-METALにも近づいているのでは、と。

この見立ては、無論主観的な印象に過ぎません。昨年のライヴでも、平坦な印象のライヴはありました。そもそも、余人には測りがたいパーソナリティを持つSU-METALは、活動を続ける限り、驚くべきパフォーマーであり続けるだろうと期待しているのは大前提です。しかし、いつまでも右肩上がりに"進化"があると考えるのもおかしな話です。むしろ、SUが来るべき地味な時代をどう過ごすのか、そちらに思い至らせられるライヴだったのです。
それに、そんなふうに見えてきたら、かえって一層、人間的な魅力も増したようにすら感じるのだから、まあなんというかですね...去年の圧倒とは全然別の形でやられています。厳然たる視線と振る舞いに加えて、柔和で気取らない側面もあって...

で、ちょっと全体の話に戻ると、前半でのスピード感のあるセットリストは、最後に至るまでタイトで、ストレートを愚直に繰り出すような感すらありましたが、2日間でほぼ変わらないセットリストが繰り返されたことで、その印象はより強くなりました。観客へのサービスというより、今BABYMETALが何をできて、今後何をすべきなのかを試すように、明確な意識をもってパフォーマンスが作られている、作り手の実直さが伺えます。平たく言えば、SU-METALにもBABYMETALチームにも、惚れ直したというやつです。いや、久々に見たらどう感じてしまうのだろう...という妙な心配があったのです。だから、とにかく最高のBABYMETALだった、とはならなかったものの、このグループを観ている充実の度合いが変わったライヴなのでした。

 

...話は変わって、先ほども少し触れましたけれど、開演前にも別のアイドルグループについて話している時間が何度もあり、いやあベビメタの前にこっち見たくなってきちゃったね、などと。皆、ベビメタが見られない時間で勉強(?)に余念がないのです。


そのなかで、パフォーマンスの凄さをベビメタと比してもなんら遜色なく、むしろその違いを検討していくことで、日本のアイドルシーンの豊かさが見えてくるグループについての話題で盛り上がりました。そのグループは、SSAはおろか、Zeppですら集客に難があるでしょうが、そんなことはパフォーマンスの質には少しも関係しません。今年出くわした驚きとステージの感動で言えば、彼女たちのそれを上回る出来事は、残り二ヶ月で起こり得ないと断言できます。ただ、起こっていることに何という言葉を与えればよいものか。音楽性の多様さ、パフォーマンスの異質性、キャラクターのバラエティ、フロアの猥雑さ、すべてが絡まり合って形をなしている現象に、この数ヶ月戸惑い通しです。(ベビメタが楽しめるか不安だったのは、もう明らかにここのせいです)

これはBABYMETALのエントリなので、引っ張ってもしょうがないですね。もし知らなければ、There There Theresという名前だけ、覚えてください。夕暮れのSSAの入口の前で、このグループについて語り合ったことは、BABYMETALからアイドルシーンに導き入れられた私にとって一際記憶に残る時間でした。ベビメタも世界を変えるが、その変わった世界は、まだまだ何度も変わる余地がある。いやはや、面白くてたまらんですね。

 

 

では、続いて来月の予定をどうぞ。