どくんご初日が開けて

建てこそ豪雨に見舞われましたが、その後はそれほどの雨に降られず、無事にどくんごいらっしゃいパーティーが、そして『愛より速く』の仙台公演の初日が終わりました。今日はムシムシしてますね。。


いらっしゃいパーティーから。「劇団短距離男道ミサイル」よりマチョムキン体操を踊るキャプテン・バルボアと観客。ミサイルはいつもヤバいです。命中率100%の面白さを支えるのは団員のパフォーマンスもさることながら、構成力の端正さにもよります。近くに公演がありますので、こちらもぜひ。


そして私のユニット、マヤマ。
すでに何度もパフォーマンスしているバラライカとボールのルーティンです。毎回微妙に変化しているんですが、今回はテント使用。


 いろいろな方にお褒めいただきまして、嬉しい限り。


 出番前にはこんな一幕も。南部くんのバラライカに興味津々のどくんごの面々。



どくんごは公演各地の独特の催しも魅力です。
どくんごのホームページでチェックしてみてくださいませ。


そしてどくんご本番日。昼間は昨年もお世話になりました「バル仙台」で大道芸。
昨年よりも一層の人出になり、大きなイベントになっていました。




そして幕が開き。
どくんごの旅の再出発は、喪の香りすら漂う黒と赤の色彩に縁取られ、どこかへと旅立つバス停が設えられています。いや、むしろここに到着した、とも見えます。どくんごの両義性がすでにして充填されています。




例によって詳しい内容などにはまだまだ触れません。各々の土地で、実際に足を運んでみてください。



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久々のどくんごだなあと、打ち上げで皆さんとお話させてもらいながら身体が起きだす感覚でしたが、元来うるさいくらいのしゃべり好きの私にとって、どくんごは、芸についての話を忌憚なくできる本当に貴重な場です。好き勝手話させてもらえる皆さんの懐は深さには頭が上がりません。

そんななか、近頃どうやらこいつはBABYMETALというのにご執心らしい、というのが伝わりまして、いや、自分からも喋ってますけど、元々どくんごとベビメタはなにか近い関心領域にあったので、考えが少しずつ進んでいっています。

どくんごのメンバーは、当然それぞれに輝くばかりのスター性や知性、魅力が備わった方々ばかりですが、例えば創設当初からのメンバーである五月うかさんは、とびきりのキュートさと、余人には近づきがたい底冷えのする恐ろしさを当然のように同居させたパフォーマーです。それは芸歴を積み重ねたから到達できる豊かさであるかもしれない。今回の旅には参加していませんが、やはり創設からのメンバー暗悪健大さんにも、かつて同様の凄みを見せてもらいました。

今の私には、このお二人の何かを分析したりすることはおろか、その魅力もまともに汲みつくせていない。しかし、ここでBABYMETALに引き付けるなら、ボーカルのSU-METALには、そんな両義性、キュートさと野蛮さが見分け難く結びついています。しかし野蛮さとは何でしょうか。私は今本当にSU-METALというパフォーマーにメロメロなのですが、"あの"豊かさは小綺麗な芸では決してなく、むしろ芸を芸たらしめる互いの前提を縁取る輪郭の存在を危うくします。パフォーマンスをすることとは何か、パフォーマーを見るとは何か、そのような問を立てずには済まされないものこそ、パフォーマンスの名に値すると、ひとまずは言えます。ひとまずは、というところからどのようにして次へ踏み出せるのか、時間がかかります。私が最近自覚した新しい癖は、明らかにどくんごの団員2Bさんのそれであり、これが実に4年経って身体に現れてきたのです。まあまあ、気長に気長に。


では、残り二日、あるいは残り数ヶ月、皆さんをお待ちしているどくんごのテントへと、ぜひ。