まちくるパフォーマーズ仙台公開二次審査が終わり

まさにあっという間、色々なハードルを上回る諸氏の尽力の結果、60余組が審査に集う一大イベントとして形をなすまでに進められた、仙台でのパフォーマンスライセンス事業の公開審査会が、昨日、一昨日の二日間、一番町で開催されました。

取り急ぎのご報告ということで写真などは手元にないのですが、というか、初日にはふつうの観客としてパフォーマンスを最初から最後まで見続け、翌日も可能な限りのパフォーマンスを見るのに忙しく、写真などはどうしても後回しになってしまいました。
ベテランのパフォーマーに、各地方の地元パフォーマー。10分の制限時間をどう転がすか、あるいは転がされるか、期せずしてその手さばきこそが芸の妙、そして個性の出処という形になっていました。

もともと大道芸では30〜40分のショーは珍しくなく、10分というとほんの出だしに過ぎないもので、これに泣く(むしろ笑いになるのですが)方々もしばしば。私もわかっていながら、諸々の配分や加減に口惜しい思いもあります。とはいえ、タイムキーパーのまちくるスタッフ渡邊さんの温情(?)による仕切りは会場をアットホームな空気にしていました。


自分の審査や、ベガルタ仙台のホームゲーム戦でのショーで、二日目は全くと言っていいほど見れてないのですが、今まで存じあげなかった方では大道芸人ジーニーさんの、そしてエキセントリック吉田さんのパフォーマンスが記憶に残りました。ジーニーさんは踊って、キューピーをぶちまけ、吉田さんは時間をかけて一回テーブルクロスを引くだけ。

そしてベテランではリスボン上田さん、川原彰さんが。
上田さんは配分のバランスを逸してメインのパフォーマンスを30秒でやり遂げ、川原さんはごくごく細かな芸をふたつ、みっつ。

恣意的でぶっきらぼうな要約はあえてのものですが、説明を通してこぼれ落ちてしまうものが多すぎる、と思う方ほど、その「芸」の卓越に驚かされます。生半可なコマーシャリズムに回収できない剰余としての「芸」、あるいは端的に「間」の巧みさ、などというのはありきたりな言い草ですが、私としては、いまだ掴めない「大道芸」の論理を追い切れず、今はこんなところに落としこむのが精一杯です。いや、紋切り型に擦り寄る思考がむしろ得るべき何かから私を遠ざけてしまう。

しかし10分の時間はそれぞれの性格も炙りだすようで、几帳面な方、冒険する方、様々ですが、自分自身では自らのセコさやケチ臭さが目についてなんともです。ユニットのほうでそうは感じないのは、パートナー南部大地の鷹揚さを感じるからですね。


さてあとは、座して結果を待つのみ。。などと言うところで、ちょっと一週間ほど修学旅行へ。明日の夜には出るというのに準備がまだ色々と。。


最後になってしまいましたが、スタッフの方々はもちろん、観客の皆さま、駆けつけてくれた友人たちに感謝申し上げます。大道芸は一人ではできない、とは決まり文句ですが、審査会がいい雰囲気だったのは、何よりも周りの方々によるものです。ありがとうございました!


さて、他言語の情報の海へと戻ります。