ジャグリングを見る

ジャグリングの教室を開いていることは既にお知らせしましたが、その教室で、少しずつジャグリングに慣れてきた頃になると、ジャグリングを「する」ことから「見る」ことも覚えていってほしいという思いからいくつかの映像を紹介します。もとはと言えばジャグリングを「見る」ことでジャグリングを始めたわけですから、一歩戻ってしまうようにも思えますが、「する」を経た「見る」は意味合いが違います。


もちろん、限られた映像でジャグリングの世界を一望することはできませんし、一望することそのものにも大した意義はありません。多様な生き物たちが跋扈し、繁茂するジャングルのごとき奥深さと複雑さを漠然とでも知り得ることが、今手軽にYoutube等で映像を見られる良さでしょう。




と、言うわけで、挙げていけばキリのないものですから、今日はここで一つだけご紹介。

これはLuke Burrageさんというプロのジャグラーが、ショーなどで訪れた国々の名所旧跡でジャグリングした様子を自作の歌と共に紹介するというものですが、まあ小さなハプニングはありますが、ご覧の通り、ただそれだけのビデオです。バカバカしいと言っても過言ではない、能天気な映像です。

ジャグリングの密林からまず飛びだしてきたのがこのバカバカしい旅行記とはどういうことかとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、何のことはない。ジャグリングにはこういうバカバカしさが切っても切り離せません。ジャグリングをする物同士にあって「バカだ」という言葉は揶揄や誹りの意味を持ちません。何なら、誉めているのです。あいつはバカだ=羨ましい、あんな風にジャグリングしてみたい!といった羨望が混じることすらないとは言えません。

当たり前のことですが、バカバカしさはジャグリングだけの特権的な価値でもなければ、ジャグリングを代表する属性でもありません。しかし、肩肘張らず(この慣用句はジャグリングを覚えるにあたって二重に真理をついてますね)に楽しむことを、ジャグリングを通じて学び直すのは、そう悪い考えではないでしょう。


そんな折り、今週末は仙台市街地で多くのジャグリングを含むパフォーマンスを見られる機会があります。残念ながら私は出演しませんが、仙台ではもちろん、東北では珍しい機会になると思いますので、ご都合のつく方はぜひ直にパフォーマンスを楽しんで下さい。