9月17日の雑談


日本語ラップを聴くきっかけになったひとり、PUNPEEの新曲。。えー、これ凄すぎませんか?
天才、という語彙はあまり好みじゃありませんが、正答を導く生来のセンスの良さのような、努力や蓄積を超えるスピードといいますか。。


RHYMESTERとの共演も、やばいやばい。


次はこちら。音楽ニュースサイトで知りました。


いわゆる"マッシュアップ"というジャンルの動画です。
曲はBruno Marsの"Up Town Funk"です。先日、私も使っている曲としてここでも話題にしました。
この動画、正直に申し上げますと、不満の残る出来です。"100 Dance Scene"というタイトルからして、まあ多くのシーンを使いたかったのかもしれませんが、どうにも曲に合っているとは思えないところが多すぎる。また、映画史的な文脈への目配せもどうかなあ、と首を傾げたり(『黄金狂時代』はあんな扱いでいいの?)。

なので、他も気になって少し検索をかけると、似たような動画がいくつか出てきました。
私が一番面白かったのはこちら。1925〜71年までの映画に限定した編集。


ニコラス・ブラザーズが出てきすぎ(笑)な気もしますが、有名作品のさりげない使い方だったり、音をとっているのが細かい動作であったり、ダンスに近い人が編集したのがわかります。しかし映画に明るい人は笑ってしまうであろう『裏窓』からの引用! 意表を突かれます。

ダンスは、狭義のダンス映画にのみ存在するわけではないのは当たり前としても、一歩進めて、狭義のダンスにばかりダンスが生まれているわけじゃなく、ふとした仕草や表情にも「ダンス的なるもの」を見出し、編集することで、映像そのものもダンスを始める、という瞬間があることでしょう。映像がダンスをする、というのは奇妙な言い回しかもしれませんが、複数の映像が切り結ばれる編集という領域には、そうした契機が山ほどあるはずだと言えます。

このジャンル、編集者が何を聴き、何を見ているかがはっきりわかるので、とても面白いうえに、いい教材になるのではないか、などと思いました。運動を構成するために不可欠なメタレベルの視点を得るためには、パフォーマーの作品よりも、こうした編集的視点が分かりやすいと思います。まあ、法的にどうなのか、という問題はありますが。。


といったところで今日はこのへんで、また。