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BABYMETAL WORLD TOUR 2016 ~EUROPE TOUR~

こちらの記事は前の記事の告知をお読みになってからどうぞ、というか告知だけ読んでいただければ本当はもう十分です。。


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夢心地のまま友人たちに話したいだけ話して、すこーしずつ落ち着いているものの、頭のなかで最高、とか、楽しい、とかポジティブなワードがずーっと駆け巡っています。
去年偶然に知ってしまったBABYMETAL、完全に参ってはいましたが、さすがに一人で海外に行ってまで見ることになるとは、です。


今回BABYMETAL一行がヨーロッパでライヴを行ったのは以下の場所。
得意気に赤くしたのが私が見た公演です。

6/2 Pratteln,Switzerland Z7
6/3 Wien,Austria "Rock in Vienna"
6/5 Nijmegen,Netherland "Forta Rock"
6/7 Cologne,Germany Live Music Hall
6/8 Stuttgart,Germany LKA Longhorn

6/10 Donington,UK "Download Festival 2016"
6/11 Paris,France "Download Festival PARIS"


ビンボー性の私は単独公演に的を絞ってパリ観光なども果たしたわけですが、ケルン公演前日に"Forta Rock"のライヴがいかにいいものであったか、多くのメイトさん(ベビメタファン)から聞かされるのでした。。こうしてより深い沼にはまっていくのだな、と。




"Falling in the Rabbit Hole"ということわざを教えてくれたのは、日本のライヴにも来るほど熱心なイギリス人メイトのマックスさん。『不思議の国のアリス』に基づくこの比喩は、我々のように海外くんだりまでライヴを見に行く「廃人」たちが落ち込んで抜け出せない深い穴にいることを指すのにピッタリだと。

右端がマックスさん。でかくて、やさしく、熱いファンです。

そんな彼は、会場で知り合ったご新規さんをも"Rabbit Hole"へと引きこむべく、ベビメタのルーツ「さくら学院」について熱く語りまくっていました。引きこまれそうになっていのは同じイギリス人のステュ。私と同い年で、最近ベビメタを知って、イギリス公演を逃したから、どうしても見てみたくてケルンに来たとのこと。

今回は本当にいろいろな国の人達と会話しましたが、前回のスイス以降もことあるごとに、日本から来たというと、呆れられるか笑われるか憧れのキラキラした目で見られるか(最後の人は重症患者と思われます)のどれかの反応をもらっていました。しかしそんな彼らだって、東京ドームに行きたい...なんて言っているんだから、実際来るかどうかの差でしかなく、みんな同じ"Rabbit Hole"にいるんです。



英語がさっぱりの私でもなぜ彼らとお近づきになって簡単に会話できるのか、それはBABYMETALを語るうえで最も感動的なトピックでもある「キツネサイン」のおかげでもあります。「キツネサイン」って何なの?というのは数千字を費やすことになるので触れません。とにかく、これを知ってればまずファンです。

で、ライヴ前の街を散策していると、たいていベビメタTシャツを着ている誰かに出くわします。目が合うだけではなかなか会話になりません。そこで件の「キツネサイン」を繰り出すと、お互いはにかみながらも近づいて簡単な会話が始まる塩梅。さっきのマックスさんとも、ケルン中央駅構内で、これによりお友達に。いや、こんなコミュニケーションに身を投じるとも思ってなかったですが、楽しいのなんの。異国人同士がサイン一つで近づけるのは、マジでいいものです。


もちろん日本人同士であればもう少し混みいった会話になります。歳が親子ほど離れていても、一緒に食事をご一緒させていただいたりも(Mさん、本当にお世話になりました!)。
また私と同じで今回が初の海外公演という方々にもたくさんお会いしましたが、先月のUS東海岸、今月のEU、来月のUS西海岸すべての公演を追いかける筋金入りの「廃人」たちの、もはや達観した落ち着きぶりには圧倒されます。時にメンバーよりもタイトな移動スケジュールをこなす彼らには全員がリスペクトの目を向けていた...と思います。

熱心なファンというと閉鎖的なイメージでしたが、みなさん穏やかで、街ででくわせば私にも気さくに声をかけてくださいました。今後の旅の無事をお祈りしています。


そんな日本人メイトの皆さんとシュトゥットガルトのマックにて
そうそう、日本人メイトさんとは、とびきり驚きの出会いがあったり。詳しくは省きますが、とにかく世の中狭いもんだなあと。。







さて、肝心のライヴです。

実は私、今まで二回ライヴを見に行っているのですが、心の底から楽しいと思ったことがありませんでした。この違和感はなんなのだろうか、映像じゃないと楽しめないなんて、そんなことがあるのかともやもやしていたのが、ようやく氷解したのは前回のスイスからの更新でも触れたとおりです。

そして二回目のケルン公演ですが...なんというのでしょう...とにかくもう、最高なんですね。ひどく暑く、何らかの理由によってアンコール無し、そんなことはともかく、会場の雰囲気もパフォーマンスも、もう、最高でした...
セットリストも、これとくらべればややとっちらかっていた印象のあるスイスとは違って引き締まって無駄がなく、代表曲「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を削っていることすら正しいと言わざるをえないスピード感がショーの短さを補って余りあります。

いやいやいや、分析的なことは、もうずーっと後の出来事でしてね、言いたいのは、私、ケルンのライヴでは、馬鹿みたいに泣いてしまいました。それもラスト三曲泣き通し。
ライヴパフォーマンスでは、自分の同業意識が働くのか、いくらか分析的だったり批評的な視点を担保しながら見て、いくら感動的でも「泣きそう」どまり。今回もちょうど「KARATE」のときでしたけど、ああ感動的で泣きそうだな、とか思ってたら、ざーっと泣いてたので、自分でびっくりしました。

経験において、自分の言葉を追い越して身体が反応することは、絶対的な優越であるとは言えませんが、やはり否定しがたい、というかやはり強く信用に値する。"勝手に体がそう動くこと"は、ライヴでもそうだし、そもそもライヴへ駆けつけることにも含まれているかもしれません。もっと広い意味でのC&R。。

でも続くシュトゥットガルドもまた最高に楽しめたかというとそうでもなく、ナマ物の難しさといいますか、その時々のコンディションや観客との相性など、確定的な原因はわかりません。たぶん、私はモッシュなどで暴れてる観客の割合が少なめのほうが楽しめる性分なのだとは思います。



本当はもっととめどなく喋りたいこと、考えたいことがあるのですけれども、同時に、今回の体験はしばらく体の中で発酵させていたい部分も多くあります。自分の仕事の場にどう着床するのか、じっくり待ってみたいです。BABYMETALの何がよいのか問うことを棚上げし、BABYMETALは最高だったという経験の波にたゆたう時間を過ごすのです。なんという贅沢。

とか言いながら、私もめでたく「廃人」化が進行しているので、次がいつなのか、というか次の機会をいつ作るか、とかそういうヤバいことを考え始めています。うーん、でもいくらなんでもUS西海岸は無理。でも無理をすれば無理じゃなくなるのが危ない。。ま、少なくとも既にチケットのある東京ドームには行くのですが。



そうだ、それぞれの海外メイトさんと話していると、しばしば「誰が好きなのか」という会話になりました。誰も聞いてないけど、私が好きなのはSU-METALです。



以上、深い穴の底からお送りしました。諸氏に於かれましては、今後とも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いします。