5月の雑談Extended

言ってみただけです。急に話題が多くてですね、この界隈。


まずは、いやあ...ついにBABYMETALの新曲が...

Distortion - Single

Distortion - Single

  • BABYMETAL
  • ロック
  • ¥250

 吐き出すように語られそうな重い言葉も、その澄み切った歌声で、無用で湿潤な情念とは切り離されています。そして何より、新体制の噂も飛び交う今年のBABYMETALは、カンザスでどんな形で現れるのでしょうか。
あまりのことに、ここでもついぞ何も書かず、精神的にも完全に骨抜かれた広島のSU-METALの凄さが、「新章」でどのように演出されていくのか...海外に飛び立つ友人たちがうらめしい。


そしてゼアゼアことTHERE THERE THERESも「小島ノエ」さんを加えた五人体制に。田中さんのみが見ていた景色が与えられたとき、あれほど驚かされていたはずの彼女たちの可能性を、我々がどれだけ低く見積もっていたのか思い知らされます。
むしろこれから、「アイドル」の枠は彼女たちによって、とてつもなく広く高い地点まで押し広げられるでしょう。そうあってほしいし、そうあるべきです。

 

Maison book girlは新曲とレーベル移籍を発表。
必ずしも楽な"戦い"を続けているわけではないブクガの移籍と、来週末から敢行されるUKツアーは、大きな転機となりそうです。楽曲の冷たさと裏腹で、むしろ愚直なほどに熱のあるパフォーマンスも、届くべき人たちへ届いてほしいものです。
泥臭さも受け入れられる強さを見られるのは、彼女たちが大人であり、何よりアイドルであることを引き受けてるからではないかと思います。

natalie.mu

 

そして、『あるばとろすvol.1』にご出演いただく「・・・・・・・・・」さんの定期公演の第一部へお邪魔してきました。

 

 

この日は、定期公演ならではの、イレギュラーな演出がありまして、具体的には「ホロレンズ」という装置を着用した・ちゃんたちの視線が、リアルタイムで背後のスクリーンにリアルタイムで配信される仕掛けで、フロアのみならず、メンバーの背中が写ったり、こちらからは伺いしれない皆さんの視覚が、スクリーンを媒介に共有されるわけです。
ですが、レンズはやがてフロアに渡され、今度は逆に"ヲタク"の視線がスクリーンに供されます。推しメンやフロアの友人たちが映されると、可笑しみとともに、ステージとフロアのお互いの視線はフラット化し、享受するものと送り出すものの関係は再編され、それが何かある種の幸福さを作り出していました。

また、動画にもあるように、ペッパー君が極端にズレたMIXを打ち、その事自体も笑えるのですが、それにガヤやツッコミをいれる関係が、実のところ普段とそんなに変わっていないようで、またおかしいのでした。

まだドッツさんを知らない方は、パフォーマンスはもちろんですが、動画から伝わるフロアの楽しそうな雰囲気を、ぜひ知っていただきたいですね。




今回は、仕事としてはチラシを運営の方々へ受け渡しに行くのが主な目的でもありましたが、フロアにいましたら、私も以前から時々ブログを拝読していたscarlet222さんにお声がけいただきました。タゴマル企画の運営配信にまでお目通しいただいており、感謝。。
ドッツさんのことからアイドル全般まで、色々と面白い話を伺えましたが、ご自身のブログを「ヲタ芸」と評されていたのが印象的です。アイドル文化にメタ的に接するのでなく、様々な文化圏を取り込むアイドル文化そのものとして、"批評芸"をも遊ぶスタンスは、まだまだ馴染みのあるものではありませんが、人文学的な背景のあるドッツさんへの、ヲタクサイドからの回答(=ヲタ芸)として、とても楽しいものだと思います。


そう、このブログでも何度かそう言っているはずですが、ドッツさんは、無類に楽しいのです。複雑なコンセプトも、知的な実験も、ノイズも、ステージも、フロアも、天井知らずの楽しさに貫かれた素晴らしさに溢れています。だからこそ、我々のイベントにお招きしたいと考えたわけです。この楽しさを受け取り、必要としている誰かにバトンを渡すため、イベントなんていうものはやるんですよね。楽しんでいただくため、そして我々が思う楽しさをリレーするため、準備していきます。


大げさになってしまったけれども、着々とやっとります。海外遠征や稽古を挟むので、なかなか気持ちの上で慌ただしい感じもありますが、塩竈の周辺情報も近々お知らせします。お寿司おいしかったな...