今年のまとめ 見たり聞いたり編

今年見聞きして、良かったもののまとめです。

 

音楽

 

・・・・・・・・・『         』

6月の「あるばとろす vol.1」においでいただいたドッツさんの1stアルバム。今年最も繰り返し聴いたアルバムのひとつです。ライヴと音源の落差を感じさせないにも関わらず、最後から頭に戻ってループしても聴き疲れないサウンド。この後スプリットシングルとしてリリースされた「Can You Feel The Change Of Seasons?」もまた最高。


・・・・・・・・・「きみにおちるよる」(Official Music Video)


ototoy.jp

lyrical school 『WORLD'S END』

アイドルラップに感じていた微妙な距離が、この一枚でどこへやら。最初から最後まで粒ぞろいに軽やか。何周したかわかりません。ライヴも肩の力が抜けているのにそれぞれの個性が立っていて、ユルいけども、ダラつかないのが、気持ちいい。また見たいです。


lyrical school「消える惑星」

 

おやすみホログラム『0118』

新譜も良かったんですが、おやホロはアコースティック音源も大好きです。百瀬巡さんのエレクトリック・ヴァイオリンがまた素晴らしい。


おやすみホログラム 「ニューロマンサー」アコースティック セピア動画

 
Maison book girl『yume』
矢川葵さんが本当に世界一素晴らしい...だけでなく、サクライケンタさんの総決算的な作品になっていました。構成により、旧曲と新曲とが照らし合う関係にみえたり、興味深い作品でした。ところで「ボーイミーツガール」はカラックス「影の電車」はゲリンからの引用、なんでしょうかね。


Maison book girl / 狭い物語 / MV

 

THE CORAL 『Move Through the Dawn』

Vaporwave風のジャケットがとんでもなくダサいですが、いまだかつてカッコよくオシャレであったことのない彼ら。音楽的にどうこう言うべき部分はないのかもしれませんが、久しぶりに好きなアルバムでした。個人的に4thアルバム「Roots & Echoes」は"無人島の一枚" です。


The Coral - Eyes Like Pearls



Weny Dacillo 『AMPM 2018』

ヒップホップではダントツでこれ。メロウで最高。


Weny Dacillo - Friday Night

 

VIDEOTAPEMUSIC『Souvenir』

タゴマル企画のデザイン作業中に小野宅で聴いて、とても気に入ったアルバム。


VIDEOTAPEMUSIC - Hong Kong Night View (from the Souvenir album - 180GLP02)

 

折坂悠太『平成』
これは凄かったですね。土臭い雰囲気なのに、カラッしているし、自分が好きなFleetFoxesとか、フォーキーだけどモダンなサウンドが日本でもついに、という感じです。


折坂悠太 - さびしさ (Official Music Video)

 

宇多田ヒカル『初恋』

アルバム全体にも増して、この曲ですね。
はじめ、主観的で体感的な「高鳴る胸が」「駆け出す足が」「伝う涙が」の総体としての"これが"「初恋」であると歌いつつも、敗れざるを得ない恋に「風に吹かれ震える梢が/陽の射す方へと伸びていくわ」と世界への視線を開き、救いを与えている歌詞の展開も鮮やかで見事なのですが、何よりもその予想外に伸び縮みする、宇多田さんのフロウでしょう。
サビの「うーるさーいほーどにーたかーなるーむねが」と、言葉の意味よりも、恋に焦がれる肉体の戦慄きそのものに近い歌が、やがてくっきりとピントが合うように「初恋と」に収まるとき、聞き手それぞれの記憶に潜んでいた身体の震えを呼び覚ますかのようです。"これが"「歌」なのかもしれない。


宇多田ヒカル 『初恋』(Short Version)

www.utadahikaru.jp

 

アイドルで、上で選んでいない、Applemusicにあるもの限定の、曲単位でよかったものも。(DOMDOMPATTYと3776さんが入れられなかった...)

 

 

 

 

ステージ

 

3776『3776を聴かない理由があるとすれば 再現ワンマン・ライブ <東京編>』

とんでもなかった。このライヴだけで一つ記事が書けるほどだったのですが、いつのまにやら年末に...ともかく、完全に今年のベスト1です。
満員のフロアに帯びていく熱の生々しさと、それを全く意に介さない井出さんの受け流し方まで、完璧なステージでした。

 

地点『忘れる日本人』

これ、Amazonとかで見られるんですよ。テキストレベルではよく分からないんですが、演出とそれを現実化する役者の方々の圧倒的な技術力に、演劇を観て久々に興奮しました。脱線的に行われる客上げから本線へ戻っていくとき、一瞬も弛緩することない空気の変わり方!!

 

・・・・・・・・・『Tokyo in Seasons "Last Days of Summer"』
8thワンマン前に行われたライヴでしたが、そこに向けて"仕上がって"いたからか、最初から最後まで異様なテンションで突っ走っていって、初見のときに得た感激をそのままに、あるいはそれ以上に感じられ、嬉しくなってしまった。

 

Maison book girl『CHAOTIC GIG 3』

はっきり苦手意識のあったバンドセットでしたが、これはもう、私の推しである矢川葵さんが訳のわからないほど素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた日でした。おそらく、曲によっては踊りを抑制したバンドセットならではのスタイルに、なにかが見えてしまったのだと思う。"ただじっと身じろぎもせずうつむき加減に唄う"姿の強度といったら。それはそれでステージを観る経験です。ランクイン。文句ない。最高です。

 

中野ロープウェイ9周年祭@新宿LOFT

二日間あったイベント。今年最も楽しかったアイドルイベントです。ご贔屓が多く出ていたのはありますが、出演者の多様性と、それに応じてフロアも多様な反応を見せる豊かさ。クロージングにそれぞれ絵恋ちゃんとTAKENOKO▲が入っていた構成も良かった。

 

映画

映画は30本くらいしか見られてないので簡単に。

 

濱口竜介寝ても覚めても

クリント・イーストウッド15時17分、パリ行き

ホン・サンス『それから』

アニエス・ヴァルダ顔たち、ところどころ

三宅唱きみの鳥はうたえる

 

 

 

今年も「アイドル」の年でした。そもそも消費するどころかイベントまで作ってしまいましたしね。。 来年はどうなることでしょう。
最近また映画を見直してたり、地道に本を読み始めていたりするので、少し変わってくるかもしれないし、相変わらずアイドルさんたちに刺激を受けるのかもしれません。