20190627 上半期好きだったものたち

今日は、タイトル通り、上半期に好きだったものを選ぶ回です。
まあ、常から好きなものの話しかしていないのだが、それは酒飲みが何かと口実作るようなもので。
 

とりあえず音楽から。

 

 

 

  

アイドル曲からはキリがないんで、思いついたものだけ。・・・・・・・・・『Points』とカイ『ムーンライト・Tokyo』が二強という感じ。ドッツさんのアルバムはすでに触れていたので、ここはカイちゃん。元THERE THERE THERESのメンバーがTRASH-UP!!に移籍してソロ活動開始。デビューマキシシングルは趣味性を全開にしつつ、新旧のバランス感が絶妙としかいいようがない曲ばかり収められたパッケージで、すばらしい1枚になっています。またライヴは圧倒的なセンスで、毎回絶対に一度は笑わされてしまう...こんなすごいアイドルがいることを、世の中の人は知らなさすぎるわけで、いやはやです。カイちゃんにあっては作為と無作為の境界は常に曖昧、そもそもどうでもいいやとなります。

 

ちなみに、たこやきレインボー『軟体的なボヤージュ』にCY8ER『デッドボーイ、デッドガール』、クマリデパート『ココデパ!』などもよく聴きました。ブクガは相変わらずめっちゃ好きなのですが、自分にしては繰り返し聴かなかったなと。とはいえ他に比べればリピートしたのだから、ある意味殿堂入りみたいなものです。

 

 

てなことを書いてましたらRAYから初MV『バタフライエフェクト』が。いいっすねえ。私はシューゲイザーが苦手で、ほとんど聴いてこなかったんですけど、こうしてアイドルを介して聴けるようになってしまう。

  

その他はやはりヒップホップが多めでした。ゆるふわギャング『CIRCUS CIRCUS』を一番聴いたかな。Norah JonesとPanda Bearは自分でも意外なほど聴いていました。
しかし基本的にロックは全然探してもいないという感じに...Suchmos『THE ANYMAL』はめちゃ良かったのですが。Vampire Weekend『Father of the Bride』もいい印象ながら、今はリピートに至らず。作品の出来不出来(そもそもそんなものは私に判断できない)と関係なく、何かがツボにはまったものをリピートしてしまう聴き方なので、いつ聴きたくなるかわかりません。最近でもBon Iver『22, A Million』がリリースの1年後くらいにどハマリするということもあったり。Hot Chipは久しぶりにライヴ動画を見たら、やはりタイト。来日公演行こうかなあ...

 

 

 映画はなんといっても『嵐電』と『ワイルドツアー』。

イーストウッドはもちろんすごいけれど、この2本の瑞々しさと冒険心みたいなものが今の私にヒットしているということでしょう。とくに『嵐電』は、ショックのせいか、以降映画を観なくてもいいやと思わされてしまい、それはそれで困った話。

 

 

本や漫画はぜんぜん読めていないので、特に選べるものもなく...いや、三浦哲哉さん『食べたくなる本』ですね。良い映画の本であればその映画を見たくなる、良い旅の本であればそこに行きたくなる、しかしこれは、そんな良い食の本、すなわち「食べたくなる本」についての本であります。読みやすいエッセイとして読めるだけでなく、料理研究家の作家性や社会的な事象にまつわる批評意識にも刺激を受け、さながら知的好奇心の方まで舌なめずりを誘うといった形で、なんども再読したくなる本でした。
個人的には「サンドイッチ考」が特におもしろかったです。サンドイッチとは、肉や野菜をパンで上下から挟むことで、食材が口中にとどまる時間が伸び、その結果、肉の「味わい」を再発見させる、という指摘には、構成とそれによる関係性・認識の再編という、批評的な制作のあり方を、ごくシンプルに摘出された感触でした。

 

食べたくなる本

食べたくなる本

 

 

 

ライヴパフォーマンスは、驚かされたものについては常々書き散らしてるので、ここでは割愛。下半期は地の利を生かして、もう少し落語会に通いたいところ。

 

 

という具合でしょうかね。なんと言っても上半期は引っ越しが一大事で、これでもものを見たり聞いたりは控えめでした。

 

 

急に仕事の話になりますが、東京は大道芸やジャグリングが好きなお客さんが沢山いらしてて、私のパフォーマンスをご覧頂いた感想などこっそり拝見してると、ありがたいお言葉が多くあります。転地してみてどうなるのか、分からないことばかりで、これからもしばらくはそんな調子ですが、たいへん励まされております。

 

梅雨時期でパフォーマンスのキャンセルもありそうですが、引き続きよろしくお願い致しま〜す!