20190725 八戸遠征のこと

ようやく梅雨明けも間近。今年は本当にうっとうしい雨続きでした。


色々と停滞気味になっていましたが、先日は八戸へ。
「第1回 マチニワ大道芸フェスティバル」です。

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マチニワはご覧の通りのフリースペース。通りすがりに誰でも立ち寄れて、お茶を飲んだり勉強したりと、市民の憩いの場になっていました。半屋外というのも心地よく。
大道芸フェスティバルは、こちらのオープン一周年記念イベントなのでした。


八戸へは前日入り。そこで、共演するもんたさん、おっとちゃん、メランコリー鈴木さんとサバ料理専門店「サバの駅」へと。サバのヅケ丼、サバの竜田揚げ、サバの串焼き、そしてサバの棒寿司の天ぷら(!)とまさにサバづくしで、青魚の好きな私には最高のお店。

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食事の後は繁華街を散歩。先程のマチニワの裏手に大小様々な路地が。かねてから友人に面白い土地と聞いていたとおり。酔客は多くとも、街が清潔に保たれているのが印象的です。

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滞在記は「はっち」。通常はアーティストの滞在制作に宿泊スペースを貸し出している模様。場所もマチニワのすぐ向かいで好立地。実はこの建物、元職員と設計した人物とが友人という縁もあり、何事も興味深く見ておりました。知り合いが設計した建築、というものが初めてですから、よくわかりもしないが、あちこち眺めては、なるほど...とつぶやいてみたり。現代的な装いのなかに、民俗的な展示と、普段使いのレストラン、趣味の良いお土産屋さんなど、地域に根づいた施設なのが伺えます。いい場所でした。

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そんで本番。おっとちゃんとメランコリーさんはスティルトとスタチュー。私ともんたさんが定点のパフォーマンス。写真はオープニングステージの一コマ。まだまだ八戸ではこうしたパフォーマンスなど見慣れないはずですが、確かな好奇心で暖かく迎えていただけました。とくにメランコリーさんのスタチューなんかは、老若男女問わず不思議そうに眺めて、ひとりの子供などはもう食わんばかりにべったりと張り付いて、それがまた面白い風景になっていました。

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@hacchi_staffから借用

 

パフォーマンスの合間には、裏手にある、はちのへブックセンターへ。
確かな品揃いもうれしく、ついつい本を購入。本棚の合間にちょっとしたスペースがあり、フランス語講座を開催していました。おもしろい。

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本格的なWSも。子供から大人まで、90分みっちり。誰も手を休めず、夢中で(特に大人が)技を覚えてくれました。1時間半あるとここまで上達するのだなー、とこちらも勉強になりました。最後は緊張しながらも、階段の踊り場をステージにして発表会。

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こうして報告してしまうと通り一遍な感じもしますが、スタッフさんの「ぜひ八戸に大道芸を!」という熱意たるや、並々ならぬもので、ひとりの方の情熱をきっかけに、ものごとは動いていくのだなと改めて。また八戸の街、はっちにマチニワという、ローカルな条件の組み合わせが、今後の展開を期待させます。

 

こうしたスペースや企画の立案があっても、なかなか大道芸というジャンルにお鉢が回ってくることは、必ずしも多くありません。まして、馴染みのない土地では、どのようなお客さまが足を運ぶか、全く見えないのですから、会議にかけられたとしても、最終的に二の足を踏んでしまうことも想像に難くありません。

 

逆に言えば、未知の可能性が多くある我々の世界は、誰かの手によって、あらぬほうへとバトンが回されていく楽しみがまだまだあるわけで。八戸という街は、そんな躍るような期待を抱かせてくれる場所なのでした。東北に足をお運びの際は、ぜひ八戸へも。