七月のあれこれ その2

どこに行っても手の汗とどう折合いをつけるか悩ましい時期になりました。道具が手から離れづらくなったり、逆に滑ったり。。試験的に導入したロジンバッグも気休め程度らしいです。さあどうしましょうかね?


さてさて、この週末は一番町三社まつりの前日、宵祭で東北パフォーマンスネットワークのメンバーとパフォーマンスしました。
今年は生活圏でパフォーマンスする機会がグッと増えていまして、新鮮な気持ちです。

こちらはJIN君


 そして翌日も東北パフォーマンスネットワーク一行は「いず・ちゅう祭」で泉中央ペデストリアンデッキへ。
こちらは催しがたくさん(レディー・ガガ?も現れてましたよ)、ということで初の試みを。




華千代さんのスタチュー!
通りがかるお子さんはずいぶん怖がっていましたが、少し大きくなるともう興味津々。投げ銭を入れると、突然ぐいーんと体を曲げてご挨拶。
わたしも、華さんのいつもと毛色の違うパフォーマンスに、身内にもかかわらず楽しんでいました。


そしてそして、前回のお知らせのあとに急遽やってきたお話「支倉フェスティバル」へも。
支倉常長の慶長遺欧使節出帆400周年記念ということで、場内には展示パネルも。常長ゆかりの海外の料理が食べられる出店もたくさん。雨にも降られてしまいましたが、夏の始まりを、多くの方がお酒や食事とともにまったり楽しんでいらっしゃいました。
聞くところによると、仙台は、ゆったり外で食事のできる催しが、他の地域より人気なんだとか。


こんな感じで、会場内で三日間パフォーマンスしました。けっこうスペースが狭いのですが、こういうところ、何か楽しいのです。

お招き、ありがとうございました!



で、いつもの無駄話。

ついこの前リリースされたApple Music、これすごいですねー。サービス開始初日、ちょうど風邪で臥せっていたのですが、それをいいことに一日音楽から音楽に渡り歩いていました。
サービス継続は迷うところだけど、思いがけず良いアルバムに巡りあうとちょっと考えてしまいます。。

例えばこれ

品がいい。という形容は、界隈としてはどうなのか定かでありませんが、こう、キュッとまとめられたものって、割合気に入りやすい傾向にあります。

あ、Apple Musicで見つけたわけじゃないけど、これも最高ですね。
韓国語は全然わからないけど、フロウがすっごい心地いいです。

 


ついでに最近のお気に入り。



「結局地元!」ってすごいっすね。

わたし自身が土地や仲間といった関係に馴染んでないせいもあって、ヒップホップの地元主義みたいなものは、肌感覚ではほぼ理解できない文化です。
しかし、王子も知立も相模原も新宿も札幌も小名浜も、ひとたびラップされることで、その地名に得難い詩情みたいなものを纏うのはどうしたことに由来するでしょうか。
わたしには、彼らのラップで歌われる土地の名が、歴史性のような大きな集合ではなく、歌う彼らが生きる現在を束ねる仮初めの紐帯であるような、儚さを意味していて、しかしその儚さゆえに、仮初めの紐帯であるがゆえに、王子は「あの」王子であり、「あの」知立として固有性を持つかのように聞こえます。マイナーでフィクショナルな王子であり知立であるからこその強度。
謡曲や演歌でも土地への言及はいくらもありそうですが、やはりその土地に生きる自分とその関係が書き込まれているケースは、印象の水準ですが、そう一般的でない気もします。

Kohhが「海外とか行ってみても楽しいのは結局地元」「薬物とかよく見るけど落ち着くのは結局地元」、と、屈折した愛を衒いなく歌うのにもグッときますが、それとは対照的に、OMSBがその題名通り旅に出て、パリ、タイ、ハワイ、沖縄、北海道、福岡、大阪、鹿児島、京都、福井、茨城と駆け巡りながら、やはり地元であるところの「相模原」への愛着を歌いながらも、最後はそれらの土地々々で出会った友人たちのほうを振り返って「PeaceとOne Loveとチャス!」を贈る「World Tour」の開放感も美しいと思います。

いや、そんなOMSBのアルバムもApple Musicで聞けるんですよね〜。1stもめっちゃくちゃいいなぁ〜、とAppleの回し者めいてきたところでおしまい。またお知らせいたします!