移転しまして

何となくいづい思い(地元の者でもここぞという時にしか使わない方言が、今まさに的確な表現として選ばれたことにハッとしつつ)のあったまま数年もボヤボヤ続けてたBloggerから、こちらはてなブログへ移転してまいりました。

 

移転した諸々の理由は大したものではないので割愛しますが、タイトルは、数年前に意気揚々と書き物をしていたブログのタイトルを流用したものです。The Coralという、リヴァプールのバンドの曲からの引用です。
現在は私以外の人が関わった記事を二つ残すだけで記事のほとんどを取り下げましたが、残している記事の有用性は減じていないと思うのでここにリンクを。


こう、新しい場に来たと思うとなにか清々しいですね。

 

当ブログは、私が仙台を中心にジャグリングのパフォーマンスをしているので、その活動報告(3割)と、好きなものなどについての雑記(7割)によって成り立っています。

最近は、昨年秋に知ったばかりなのに、なぜかスイスとドイツまで観に行くことになったBABYMETALと、2012年からお付き合いを続けている劇団どくんごについてよく書いています。映画もよく観て感想を書きつけていましたが、サイクルがあり、数年ぶりに疎遠になる時期がきています。

ジャグリングは、どこから数えるかにもよりますが、メインで扱っているディアボロはもう18年目に入りまして、その時間は人生の半分をゆうに越しています。いやはや長いことやってますねえ。
大道芸にステージショーでパフォーマンスし、教室を開講もして、趣味の方にも楽しんでいただいたり、自分でイベントの企画をしたり関わったりなども。


...移転のこともそうですが、色々とやることだのやらねばならないことだのが目の前に近づいているとこう、書き物に走る癖がありますので、全然活動報告がないじゃねーか、とか、話がなげーよ!とかあると思いますが、今までお読みいただいた方も、これからの方も、よろしくお願いします。

ボレロと八月の予定

今ふと記事のタイトルを書こうとして『水の中の八月』という映画があったなあと思い出しまして、いや、内容はほとんど憶えていなくて、近所のレンタルビデオショップが閉店する前、当時VHSしかソフトがなくて今後簡単に見られなくなりそうな映画に当たりをつけてみていた頃、この映画も借りたなあということを思い出しました。石井聰互が監督で、舞台が地方都市の夏、というだけでなんとなく見てみようかなという気にさせられたような。そういえばひとり部屋で映画を観るとき、ときたま感傷的な心持ちになり、あえて夏に撮られた映画を借りだしていたりしました。細田守版『時をかける少女』も、夏の雰囲気に満ち満ちた作品として記憶に残っています。細田さんとは相性が悪いし、夏はまったく苦手なのですが。

などと言うところで今月の予定。
一般のかたがご覧いただけるものを載せております。

6~8日 壱弐参横丁 七夕イベント
9〜10日 五橋公園 イツフェス
26日 楽天イーグルス 試合前後
27日 まちくるパフォーマー 藤崎前 (マヤマ)・ベガルタ仙台試合後

という具合です。追加があれば随時更新します。


***



日立システムズホール仙台にて7/30,31の二日間開催された「こどもの夢ひろば ボレロ」にホゴノプロフィスで出演してきました。
古巣であり、常に練習場所としてお世話になっているパフォーマンス広場でも、照明が置かれすっかりよそいきの姿に。

 

 


出番の前にはロビーで体験会も。なれた手つきでディアボロを操っている子がいるなあと思ったら、日産プレジデント基金で訪れた児童館の小学生。今もジャグリングで遊んでいるそうです。

 
 
 
そして本番。二日間で三回でした。おかげさまで毎回盛況!

そうそう、いつも場所を同じくしているブレイクダンサーの方々も同じプログラムでして、いつもとは違う形で踊りを見ることもできました。

 
 
 
そしていつもどおりのパフォーマンス広場に。
これからもお世話になります!
 
 
 
 




遠出しまして

どくんごは去り、持ち場へおずおずと戻っていくかに思えたのもつかの間、先週土曜はベガルタ仙台の勝利の高揚感に酔うサポーターの皆さまへの毎度ながらささやかなクールダウンにと拙いパフォーマンスを提供しつつ、帰宅後一息つく間もなく仙台駅は東口に早足で向かい、途中でポケモンと戯れつつも東京行きの夜行バスへ乗り込み妙に冴えた頭で朝まだきの新宿へと到着したのでした。




今回の上京の目的はフジロックフェスティバル。東京から出発する車に相乗りさせていただいて、新潟は苗場まで更に移動です。
いやはやしかし、フジロックですか。国内外の音楽を愛する者たちの聖地と言われる(のか?)フェスにはじめて出かけてきた理由は、一つではありませんが、まあ一つみたいなものとカウントしてよろしいかと存じます。

今年のフジは例年になく天候に恵まれたそうで、三日目も、私が到着した午前中からすでに、陽射しが痛いほどでした。道中にはラフでカラフルな格好の方々がゆるゆると歩みを進めていくのに出くわし、なるほどこれがフジロッカーかと感心したり。


そしてゲートからながーい道のりを経てフジロック中二番目の規模である「WHITE STAGE」へ。
まだステージが始まらないのに、多くの人が。黒赤のTシャツが多い気がするのは見逃してください。



別のステージ。フジロック最奥部、ですかね。「FIELD OF HEAVEN」です。道々の木々などに趣向をこらしたアーチやらなにやらがありまして、夜には照明として機能していました。多くの人が写真を撮っていましたので、検索してご覧ください。
こちらはフジロッカーらしい健康的な(おっと)方々が醸す雰囲気が漂っています。




最大の規模を持つメインステージである「GREEN STAGE」前。撮影した時に人だらけだ、と思ったものですが、ヘッドライナーであるRed Hot Chili Peppersのパフォーマンス中は、さらに身じろぎならないほどの人人人で溢れかえっていました。



さっき大して人の集まってなかったWHITE STAGE前。ぎゅう詰めです。何ででしょうか。黒赤のTシャツの人が更に増えた気もします。




ま、BABYMETALですよね。
性懲りもなく、今年5度目のライヴです。


カンカン照りのフジだったにも関わらず、彼女らのパフォーマンス中にだけ雨が降る演出まで。豪雨の中待機していた先月のシュトゥットガルトを思い出したり...

が、シュトゥットガルトを思い出したのは雨ばかりではなく、その他の観客と私との相性の悪さも含めてでした。開演前からの圧縮は前方から一切安全地帯を奪い、ろくにステージを見ることもできません。せっかくいい場所にいたにもかかわらず、自分によい所を探すには、ステージからずっと離れたPAブースよりさらに少し下がらないといけませんでした。あー! 悔しい! ほとんど一切BABYMETALのライヴを体験した感触を残せず、ヨーロッパ以前のそれに戻ってしまいました。

しかし後ろに下がったことでモニターを見る回数が増えまして、ズバッとSUの表情が抜かれると相変わらず"持っていかれる"ような感覚はあったので、まったく満足はできないものの、まあ許してやるかと思ったわけです。私にとってBABYMETALのライヴは、喧伝されるような狂騒的なライヴ空間への参入ではなく、むしろ静的で、異様なほどと言うべき強い集中へと誘う経験なので、じっくり見られる環境が整ってようやく身体に入ってくるというね、ああまったくなんて面倒なオタクなんだ。と同時にSU-METALがちょっとロングトーンを出せば圧倒的満足を得られるのだから、何てチョロいオタクなんだ。


それはともかく、他のお目当てであったdCpRgとRobert Glasper Expelimentがですね、完璧でした。今にもまたライヴに参加したい! 彼らのライヴでは、複雑にリズムが撓んで身体を追いこすと、その驚きが何度も自然に声となって漏れだしては再び身体を別の仕方で揺すりはじめ、冴えているのに酔うような喜びが体内をうねって。。それは最上の体験です。

リズムが揺らぐこと、それが断ち切られること、そしてまたそれが舞い戻ってくること...音楽的な語彙を持たないのでひどく感覚的になってしまいますが、私がジャグリングでそうしたいと常に望み、かつて幾ばくかは試しもした、あの感じは、やはり音楽の経験と切り離せないのだなあと強く確認しました。

どうにももやもやとした感じが残されていますが、そもそも今は言語化への欲求が退潮気味で、これというものをとにかく身体にぶちこんでおきたい時期が来つつあります。観ないと、聴かないと、始まらない。今年は肚を決めてあちこち行くようにします。

てなところで、来月も隙を見つけてまた遠出の予定が。いや、それはBABYMETALじゃないですよ。正確に言うと「だけ」じゃない。そうそう、どくんごも石巻にやって来ますしね。


次は8月の予定ももちろんお知らせ致します!

どくんご初日が開けて

建てこそ豪雨に見舞われましたが、その後はそれほどの雨に降られず、無事にどくんごいらっしゃいパーティーが、そして『愛より速く』の仙台公演の初日が終わりました。今日はムシムシしてますね。。


いらっしゃいパーティーから。「劇団短距離男道ミサイル」よりマチョムキン体操を踊るキャプテン・バルボアと観客。ミサイルはいつもヤバいです。命中率100%の面白さを支えるのは団員のパフォーマンスもさることながら、構成力の端正さにもよります。近くに公演がありますので、こちらもぜひ。


そして私のユニット、マヤマ。
すでに何度もパフォーマンスしているバラライカとボールのルーティンです。毎回微妙に変化しているんですが、今回はテント使用。


 いろいろな方にお褒めいただきまして、嬉しい限り。


 出番前にはこんな一幕も。南部くんのバラライカに興味津々のどくんごの面々。



どくんごは公演各地の独特の催しも魅力です。
どくんごのホームページでチェックしてみてくださいませ。


そしてどくんご本番日。昼間は昨年もお世話になりました「バル仙台」で大道芸。
昨年よりも一層の人出になり、大きなイベントになっていました。




そして幕が開き。
どくんごの旅の再出発は、喪の香りすら漂う黒と赤の色彩に縁取られ、どこかへと旅立つバス停が設えられています。いや、むしろここに到着した、とも見えます。どくんごの両義性がすでにして充填されています。




例によって詳しい内容などにはまだまだ触れません。各々の土地で、実際に足を運んでみてください。



***

久々のどくんごだなあと、打ち上げで皆さんとお話させてもらいながら身体が起きだす感覚でしたが、元来うるさいくらいのしゃべり好きの私にとって、どくんごは、芸についての話を忌憚なくできる本当に貴重な場です。好き勝手話させてもらえる皆さんの懐は深さには頭が上がりません。

そんななか、近頃どうやらこいつはBABYMETALというのにご執心らしい、というのが伝わりまして、いや、自分からも喋ってますけど、元々どくんごとベビメタはなにか近い関心領域にあったので、考えが少しずつ進んでいっています。

どくんごのメンバーは、当然それぞれに輝くばかりのスター性や知性、魅力が備わった方々ばかりですが、例えば創設当初からのメンバーである五月うかさんは、とびきりのキュートさと、余人には近づきがたい底冷えのする恐ろしさを当然のように同居させたパフォーマーです。それは芸歴を積み重ねたから到達できる豊かさであるかもしれない。今回の旅には参加していませんが、やはり創設からのメンバー暗悪健大さんにも、かつて同様の凄みを見せてもらいました。

今の私には、このお二人の何かを分析したりすることはおろか、その魅力もまともに汲みつくせていない。しかし、ここでBABYMETALに引き付けるなら、ボーカルのSU-METALには、そんな両義性、キュートさと野蛮さが見分け難く結びついています。しかし野蛮さとは何でしょうか。私は今本当にSU-METALというパフォーマーにメロメロなのですが、"あの"豊かさは小綺麗な芸では決してなく、むしろ芸を芸たらしめる互いの前提を縁取る輪郭の存在を危うくします。パフォーマンスをすることとは何か、パフォーマーを見るとは何か、そのような問を立てずには済まされないものこそ、パフォーマンスの名に値すると、ひとまずは言えます。ひとまずは、というところからどのようにして次へ踏み出せるのか、時間がかかります。私が最近自覚した新しい癖は、明らかにどくんごの団員2Bさんのそれであり、これが実に4年経って身体に現れてきたのです。まあまあ、気長に気長に。


では、残り二日、あるいは残り数ヶ月、皆さんをお待ちしているどくんごのテントへと、ぜひ。


今月の予定

雨雨雨と、まこと梅雨らしく、珍しく頭痛に襲われたりだるくなったりと、湿気に参っていますが、今日は晴れ。すでに三週目に入りましたが、今月の残りの予定です。


・7/15    錦町公園「どくんごいらっしゃいパーティー」にてマヤマで出演
・7/16〜18 市民広場「バル仙台」にて随時大道芸予定/錦町公園 劇団どくんご『愛より速く』
・7/23    ユアテックスタジアム ベガルタ仙台ホームゲーム試合後パフォーマンス
・7/30〜31 日立システムズホール仙台「ボレロ」

※毎月第二、第四木曜日はNHKカルチャーにて「ジャグリング入門」開講中

以上、一般の方がご覧いただける予定です。追加等の変更は随時お知らせをいたします。



WJDの動画、どくんご、など





先日のWJD in Tohokuの様子です。映像は各開催地で持ち回りとなっているので、今年は私が担当です。よかったらご覧になってくださいまし。(PCからしか見られないそう。。)同じく仙台開催であった初回の様子も。




環境の差もありますが、参加人数が全然違いますね。
わずか4年でも、東北のジャグリング界は随分様変わりしたように思えます。こうしたイベントの参加人数が増えるのはもちろん、うまいだけではなく、面白いスタイルのジャグリングをする人が出てきたり。

来年にもWJD in Tohokuは開催予定ですし、その前にホゴノエキスポもあるし、私が関わっていない交流会もあるようですし、 今は本当に交流が盛んになりました。足を使って関係していく姿勢はよいものですね。


なんて、友人全員が認める生来の出不精の私が言っても説得力はありませんが、ここ最近は足取り軽やかにあちこちへ移動しています。一昨日はさくっと北越谷へ。








仙台公演を待たずに、旅へと戻ってきたどくんごを観てきました。

一年の空白は楽屋にも犬小屋テントにも漂っておらず、大きなハプニングも感じさせない、いつも通りのどくんごが居たことにいちいちホッとするでもないほど、自然な雰囲気でした。

内容については、まだ往路ということもあり、細かく触れませんが、ちゃあくんの番組の起爆力とでもいいましょうか、アイディアの飛び抜け方はそのままに、身体的な表現の豊かさが増して表現の輪郭がバシッと決まって、ただことでないという具合でした。なんという...いや、これはネタバレか。言いたいけど。

仙台公演まであと僅か、といえども私が見た時から数えて6公演もこなすのですから、更に練度の増したどくんごが錦町公園で観られることでしょう。来るしか、ない。



以上、BABYMETAL 東京ドーム公演二日目のチケットが二回続けて落選して 気もそぞろな状態のままお送りしました。

あっ、そうだ

楽天の三連戦、koboスタジアムで大道芸をしていました。あっ、そうだじゃねーよと。

明日までなので、試合前、試合後などよろしくお願いします。今日もよい観客の皆さまに恵まれまして、無事に終えられました。


無事に終えられたといえば、先日のWJDinTohokuも、のべ200名以上の来場者数となりまして、過去最高の盛り上がりのうち幕を閉じました。
ジャズフェスを運営している友人が、ジャズフェスの撤収の最後、投光機の電源を落とすと「祭の神」が帰った感じがする、とよく言っていますが、今回スピーカーの電源をコンセントから引き抜いた時には、そんな気持ちも少しは分かる気がしたのでした。

WJD期間中には、来年に関わる面白い話が始まったり、今年は色々とありました。


まもなく七月。どくんごが仙台にやってきます。
その前に、ちょっと遠出して、どんな芝居になっているのか一足先に観てまいりまーす。